夏雲や眠り続ける老犬かな

 
8月の最初の日。台風が九州に接近している。朝は雲が多く、小雨がぱらついたがその後、晴天となった。昨日よりはしのぎやすい。
 老犬レオは昨夜、10時過ぎころからかなり元気になり、外に行きたがった。家の前の道路を歩かせ、もういいだろうと中に入ろうとすると、足を踏ん張っていやがる。そこで2回休憩を入れて、12時過ぎまで近くの商店街のほうまで歩いたり、外で過ごした。
 12時半には疲れて眠った。ただ、抗てんかん剤をいつもは9時から10時に間に飲ませるのに、忘れてしまい、11時過ぎに飲ませた。
 そんなこともあり、レオはお昼の12時を過ぎても眠っている。これが昨日なら、美容院をキャンセルしなければいけなかったかもしれない。
 レオが眠っている間に、とかかりつけの動物病院に行って、抗てんかい剤をいつもと同じように10日分受け取ってきた。獣医師に最近のレオの様子を話したが夜、興奮状態になることが多いと話すと、夜に抗てんかん剤の量を増やした方が夜落ち着いて眠れるようになり、レオにとっても楽ではないかと言われた。
 夜寝る前に多めに飲ませると眠るかもしれないが、起きる時間が遅くなるのでいやだと言うと、飲ませてみないとわからなではないですかと言うので、では試しにそうしてみますと帰ってきた。
 だが今日、こんな状態で起きないと、夜、多めに薬を飲ませるのはやめたくなった。眠っているのはある意味で楽だが、いつも眠っているのだったら死んでいるのと同じではないだろうか。
 老犬レオは12時半ころ起きて、しばらく裏庭にいたがふらついている感じで、植木鉢をいくつも倒していく。外で発作を起こしたのであわてて薬を飲ませた。昨夜は11時過ぎに飲んだから、2時間近く遅れて飲んだことになる。
 今夜、12時ころいつもより量を多くして飲ませたら、翌日は一日眠っていることもありうる。飲ませてみないとわからないと獣医師は言うだろうが、人ごとみたいな言い方ではないか。
 さて、どうしようか。

 夜になると元気になる老犬レオと、用水路沿いを散歩する。こんな俳句をひねってみた、「老犬を夜風がいやす散歩かな」「雲もなく大舞台に満月ひとり」
散歩の途中、アメリカからやってきたという雑種のわんこ2匹と出会った。日本語をまあまあ話す外国人の男性が連れていた。複雑なミックスのようで、どんな犬から生まれたのか想像がつかない。1匹は柴犬の血が入っているようだった。 
家に帰り、今夜はいつも通りの薬の量にした。レオは歯ぎしりをして部屋を歩き回る。


入道雲がむくむくと大きくなった午前中の空



レオが寝ている間、ユズの木を剪定した(写真は剪定後のもの)
 



ユズの木にはびっくりするようなトゲがある