歌会の知人と天空橋に遊びに行く

 台風は九州に接近中だが東京は雲が多く、これの台風の影響かと空を見上げる。

 いちおう晴雨兼用の傘をバックに入れて、家を出た。京急蒲田から羽田行きの電車に乗り、天空橋という羽田ターミナルの一つ手前の駅に行くためだ。

 京急蒲田は東急やJRの蒲田駅から離れていて歩いて14~5分かかるとインターネットで知った。一度も歩いたことのない道路を歩いて、東急蒲田駅から京急蒲田駅まで歩く自信がなくて、しかたなく電車で京急蒲田に行った。かなり遠回り(品川区や港区を経由して行く)だが確実だからだ。

 やっと京急蒲田に着き、ここで羽田行に乗り換えた。大鳥居、穴守稲荷と言う駅の次が目的地の天空橋だ。駅を降りるが出口がふたつあり、知人が教えてくらたのがどちらかわからないでうろうろしていると、知人からラインがあり、なんとか地上にエスカレーターで上がった。広場みたいなところに出たが知人の姿はなく、ラインで知らせ、しばらく待っていると少し離れたところから知人が駆け寄ってきて会えた。

 京急蒲田線・天空橋は最近開設した駅とのことで、今日は連休中のためイベントが開催中だった。いつもは閑散としているそうだが、土曜と行くこともあり、人で混みあっている。屋上に上ると足湯がある。そこから、こちらも最近開通した多摩川ブリッジ(東京都大田区と神奈川県川崎を結ぶ)が眺められる。羽田空港も眺望でき、橋の向こうに飛行機が空港に降りてゆく光景も眺められる。

 幼女が観覧車が見えると盛んに指さしてる。わたしには見えないが、カメラを持っているカップルの男性の方が、ズームにすると見えると言っている。ディズニーランドの観覧車である。子供の眼ってすごいと思った。

 屋上を降り、カフェに入った。店内は狭いが飲み物を持って外のパラソルの下にある席に行くことができ、こちらは広々している。だが冷房の効いているカウンター席を選んで座った。人が行きかう光景を楽しむことができる。

 飲み物を運ぶロボットが一台行き来している。あまりロボットに注文する人がいないらしく、ロボットはある一定のところを行ったり来たりしている。 

 突然、黄色い四つ足のロボットが視界を横切った。四つ足だが歩き方は大きな蜘蛛に似ている。

 しばらくして四つ足ロボットが戻ってきたので、わたしたちは店を出てロボットを追いかけた、先ほどの屋上(といっても2階の屋上)に上り、屋上でライブ中のバンドの演奏にあわせて踊り出した。とてもリズム感が良く、名パフォーマーだ。ユーモアをこめた、エンターテイメントたっぷりのダンスを披露してくれた。

 わたしたちはイベント開催中の施設を後にして歩いた。多摩川沿いに移された赤い鳥居のそばで少し休んだ。河口近い多摩川は川幅が広く、腰まで水につかって釣りをしている人が数人。同じ川を釣り船が河口から上流に上って行く。この辺りは釣り船だけでなく、いわゆる観光の屋形船もあるそうだ。

 さらに歩いて、京急空港線の駅の名前にもなっている穴守稲荷にお参りした。きつねの像が大小いたるところにあるが不気味と言う感じはない。かわいいとも思わないが。きつねとは目を合わさないようにした。本殿以外に何か所もお参りをするところがあり、いちいちお参りをして回った。細い階段を上ったところにも数か所、降りたところの洞窟のようなところにも。

 いずれも願い事はしたがお賽銭は省略したので、お稲荷様は願い事を聞き流したことだろう。

 さらに歩き、環八沿いのバス停でJR蒲田駅のバスに乗り込んだ。知人はこの近辺に住んでいるとのことでここで別れた。

 

画面真ん中あたりの四角いものが飲み物を運ぶロボット

四角のロボットと黄色の四つ足ロボットがすれ違う

ライブ演奏中の屋上デッキ、黄色いロボットが演奏中のグループに近づく

ダンス中のロボット