春に向けて花苗を買ってきた

 午前中は近くの特別支援学校に行き、校内のカフェでハーブティーを楽しんだ。
 校内の菜園で育てたハープをブレンドして使っている。砂糖を入れなくてもステビアというハーブの自然な甘みが感じられる。
 校門横の売店に、菜園で収穫した蕪と味見菜、小菊の鉢植えが並べられていたので、味見菜を一束買った。
 昼食後は車に乗ってホームセンターへ。火曜、木曜、土曜が鉢物の入荷日なので、種類が豊富にあると思い、花壇やプランターに植える花苗を買いに行った。
 ビオラ、パンジー、ストック、プリムラを9鉢ほど買った。買う数が多いので,価格が安めの一番シンプルなビオラやパンジープリムラを選んだ。いつも行く花屋さんのほうが価格が安いが植えた後、長持ちするのはこのホームセンターで買ったほうである。
 帰り道の途中にある寺に寄った。
 車を運転しながら11年前の11月のことを思い出した。母を車に乗せてホームセンターに行く道と同じ道を病院に向かっていた。最初に診察を受けた診療所の医師の紹介状を持って、大きな病院で診察を受けるためだった。 
 消化器科を受診し、症状を話し、胃カメラの検査をした。1〜2週間後のMRIの検査を予約した。帰りは母といつも行く中華料理屋に寄り、遅めのランチを食べた。
 1〜2週間後、MRIの検査を受け、その1週間後くらいに検査の結果をわたしだけで聞きに行った。母もいっしょに行くつもりだったがわたしが車の鍵を失くしてしまい、捜しているうちに時間がなくなり急いでタクシーで行くことになったので母を家に置いて行ったのである。
 その時、医師に母がいない方がいいと言うようなことを言われた。検査の結果は良くなかったが高齢なので経過観察だけにしようということになり、三か月後のMRIを予約して帰った。
 母には検査の結果をすべて話したが、あまり詳しくは話さなかったし、母も聞こうとしなかった。今思えば、即入院のようなことにならず、母はほっとしていたのかもしれない。
 それから二か月もたたないうちに母は入院先で他界した。救急車を呼ぶ前に母に入院することを話すと母は病院に行きたくないが治るならと言って行くことを受け入れた。
 こんなことを車の中でずっと考えていたので、母が眠る寺に寄りたくなった。


今日買ってきたビオラ、パンジー、ストック、プリムラ
少し前に買ったシロタエギク、ノースポールなどの集合写真