花壇にチューリップの球根を植える

 午前中は明日の歌会のために選歌したり、その次の歌会のために出す歌をどれにしようか考えた。
 実は選歌はすんだがまだ出す歌を決めていない。
 気分転換に庭に出て、黄色のチューリップの球根を9つ植え、「クリスピオンスイート」というピンク色のチューリップを三つ植えた。球根のまわりに種から育てたネモフィラの小苗を3つ、濃い紫色のビオラを一つ植えた。ネモフィラは駐車場の後ろの花壇にも植えた。
 アイリスの球根や初夏に掘り起こした球根は12月初旬までに植えるようにしたい。
 こうして少しずつでも庭仕事をすることで早くしないと、というプレッシャーを和らげることができる。楽しみつつしている庭仕事だがいくぶんかのプレッシャーはある。シンプルに楽しいだけではない。ちょっと大変と思うこともあるが春の庭を思い浮かべつつ、この庭で過ごした亡き人や亡き犬を思いつつ。

 庭の柿の木に見慣れないつがいの鳥が来た。むく鳥やひよ鳥と同じくらいの大きさだが嘴や足先が黄色くないのでむく鳥ではないし、頭がけば立っていないのでひよどりではない。できる限り観察して家に入りすぐネットで調べた。いちばん近いのがコムクドリ。尾っぽが短くずんぐりした感じと羽根の色、お腹の色が似ている。コムクドリならこの辺りに棲息する鳥ではなく、どこかに移動する途中のようだ。
 これから渡り鳥の姿を見かけることもあるだろう。冬になり、葉っぱがなくなるといつもは見かけない鳥がいろいろやってくるし、姿が目立つので窓から眺める楽しみがひとつ増える。



 むくでもなくひよでもなく灰色のずんぐりしたる鳥柿の木に

 野鳥の図鑑調べるにコムクドリにやあらむ柿の木訪なふ鳥

 鳥たちに与へるつもりだが絵を描くための柿の実ほし

 こほろぎがスパイダーマンのごとふすまに飛び来たり二回飛び消へる