ちくちくカーテンを縫う

 朝から陽射しがありいい天気だが気温はそれほど上がらなくて過ごしやすかった。夏と秋が交じりあう季節がやってきた。掃き出し窓に注ぐ陽射しも秋の光の色になったような気がした。
 買い物以外は家にいて庭に出て目高にえさをやったり、鷺草や朝顔の鉢などに水やりをした。
 水瓶のなかに目高が何匹いるのかネットとホテイアオイが邪魔して数えられないので思い切ってネットを取り外した。浮いているホテイアオイを持ち上げると水底まで見え、なんと目高は7匹ぜんぶがいた。安心できたのでネットをもとに戻した。やはりネットで蛇から守れているようだ。
 母が残したものは家にまだたくさんあるが、押し入れの中にある茶箱にレースのカーテン地が入っていた。たぶん35〜40年ほど前のもの。そのカーテン地を手縫いでカーテンに仕立てようと思い、小一時間ほどで半分ほど縫った。あと半分は別の日にするが、夏が続いている間に仕上げたい。

(今朝新しいカーテンが届いた)
 夏の朝母が作りしカーテンを新しきものと取りかへたるなり

 うすく透け庭の緑が見へたるは母のカーテン新しきは見へず


 身を焼かれ小さくなりたる愛犬と家に帰りき昨年(こぞ)の夏

 死なせし犬二匹をればわが友は二匹を区別することできず

 死なせし犬二匹はよく似たるなり吾にはその違いあきらかなれど

 似るゆえにわが家に迎へし二匹目は一年五ヶ月でこの世を去りき

 警官が家に来たり振りこめの詐欺のリストにわが家載ると告ぐ