楓の木を剪定

 朝は雲が多いが青空がひろがるところもあった。雲は分厚くて水分をたっぷり含んでいるような雲。
 午前中の早い時間、庭に出て赤銅色の葉っぱをもつ楓を剪定した。脚立を上って、のこぎりで太めの枝の根元から何本も切った。この木は昨年剪定していないので枝が四方八方にかなり伸びている。仕上げは植木鋏で細めの枝を切った。時間が進むにつれて風が強くなりそうなので剪定した枝はすぐ紐で束ね、細かい枝はゴミ袋に入れた。
 いくつかの植木鉢を飛ばされないように移動し、台風の接近にそなえた。
 昼食後は外出した。自由が丘でいつものセミナーを受けに行った。湿度が高く、駅まで歩くだけで一汗かいた。3時に終わり、少し買い物して家に帰った。風が朝より強くなった感じがしたが、湿度はあいかわらず高い。家まで帰る道で、長そでのカーデガンを着て長いパンツをはいた女性がゆっくりとした足取りで歩いているのが目にとまった。長い髪を髷に結っている。この暑さ湿度の中、涼し気な様子でいることが不思議で思わずひとこと声をかけてしまった。「湿気がすごいですね」。その女性は笑顔で応じてくれたが笑顔もさわやかだった。
 家に着いてから、鷺草や朝顔の鉢植えを玄関横に移動させた。百日草の花は花自体が重く風に弱いので、咲いている花のほとんど切り花にした。朝剪定した赤銅色の葉の楓と雪柳の枝、百日草を玄関に入ったところに置いてある細長い黒の花器に活けた。楓の葉はかたちに主張があるしさらに赤銅色なので主張が強く、あまりたくさん使うとしつこい感じがするので、細かい葉の雪柳の枝をあわせた。


 

 隣りの家の壁に影さし揺れる枝はじめて眺める風景となりて