風邪のひきはじめだろうか調子が悪い

 朝はふつうだったが午前中、庭に出て落葉を掃除したり、庭に落葉を入れる穴を掘ったりしてしているうちに調子が悪くなった。
 昨夜お風呂から出た後、炬燵に入り、短歌をああじゃないこうじゃないといじくっていたのがよくなかったかも。湯上りはすぐ布団に入るのがこの季節はいいのだが、短歌に夢中になってしまった。
 庭仕事をしながら鼻水が出てきて咽喉が詰まったようになったのですぐ切り上げ、家に戻りうがいを念入りにし、からだをあたためるために厚着をした。
 昼食をとった後、しばらくたってからどっと疲れが出て、自室に引きこもって午後を過ごした。老犬ももこがいるとき、柴犬レオがいるときも寝不足だったり風邪をひいている時などは同じようにしたことを思い出した。長い時間自室にいるときはレオやももこを抱いて連れて来て同じ部屋で休んだ。
 睡眠が不足しているわけではないので眠りはしなかったが、布団に横になりじっとしていた。朝方にちょっとしたことがあり、そのときはぜんぜん気にしていなかったのだが時間がたつにつれて傷ついたような気持ちになった。そのことも関係があるかもしれない。身体の調子が悪いから小さなことが気になることもあるし、気になるから調子が悪くなることもある。
 こんな日は早めに暖かい布団の中に入って自分を甘やかすのもひとつの手。

 疑似家族を夢想せしに深い谷現れれば目が覚めたり
 光るものある暗き海を見ながら行き先のない歩行を続けおり
 引力がふいに働き柿の葉が連なり落ちるを窓の外に見る
 花芽もつ桃の木なれば四十雀夢の続きを探しに来たる
 葉が色づくスモモの木にヒヨドリが舞台俳優のごと出入りす
 わが家族なりと思ふつくづくと思ふ老犬ももこのことを
 桃の木にヒヨドリのつがいとまるを見て父母と思ひし日もありき