老犬ももこが朝食べたものをぜんぶ吐いた

 老犬ももこは朝夕のごはんを今までと同じように完食していたがなんとなく食べ方が遅くなったような気がしていた。1週間ほど前、朝食べたものを吐いてしまい、吐いたものをまた食べたことがあった。吐いたものを食べてしまったので食欲はあると思ったが不安な気持ちが残っていた。
 今朝も同じように朝ごはんは完食し、おやつのすりリンゴとヨーグルト少量を食べた後、食べたものを全部吐いてしまった。吐いているところは気がつかなかったが横になっているももこの口の近くに吐しゃ物がひろがっているを見て気づいた。
 これは大変なことだと直感で思い、すぐももこを車に乗せて動物病院に行った。ももこはぐったりとしている。こういうももこは初めてだ。心臓がどきどきした。
 病院でぐったりしているももこを診察台に乗せ、獣医師に食べたものを吐いたこと、最近の様子〈歩けなくなってきたこと、立ち上がるのが難しくなって来たこと)など、ももこについて詳しく話した。
 腎機能がこの家に来た当座から良くないので血液検査をした。腎臓の機能を表すもろもろの数値がびっくりするほど悪くなっていた。特に血中のリンを表す数値が異常に高い。すぐ生理食塩水の静脈点滴を受けた。
 一時間に40ccの速度で点滴し、最後の2時間は50ccにした。午前11時から午後6時まで7時間の点滴である。その間ずっとももこに付き添った。個室になった待合室の床にマットを敷き、ももこを横たわらせ点滴を受けた。待合室のソファに座ったり、ももこのそばに座ったりしながら、ときどき備え付けのテレビも見た。小さな待合室でわたしとももこだけである。
 獣医師が点滴で血中のリンなど体に悪い毒素を流し症状が改善すればいいが、点滴に反応しない子〈犬)もいると言った。これを聞いてももことできるだけ長い時間いっしょにいたいと思い、点滴の間付き添うことにしたのである。
 できればももこともう一回お正月を迎えたいと思っていたが・・・・・・・
 点滴を受けたももこは少し状態が良くなった。家に帰り、夕食をいつもの6〜7割くらい食べた。動物性たんぱく質を制限した食事である。動物性たんぱく質の含有量が13%のドッグフードを鳥胸肉の薄いスープでふやかし、やわらかく炊いたおかゆと納豆をたたいたものを加えてあげた。
 点滴があるていど効果があったので少しほっとしている。ブログを書いているかたわらで眠っているももこは朝よりはだいぶ顔つきが良くなった。