報告したいことがあり、お墓参りへ

 お昼過ぎまでは薄青い空がひろがり、白い雲が所々に浮かんでいるのどかな空だった。陽射しもあった。午後の時間が進むにつれ,厚い雲に空がおおわれ、雲の色も濃い鈍色となった。夕方ころから雨が降り始めるとの予報そのままの空模様となってきた。風も出てきた。後は雨が降るだけという6時頃の外の様子である。
 まだのどかな雲が空を移動している頃、車で花屋さんまで行き、束売りの花束をふたつ買った。アルストロメリアとトルコキキョウである。家に帰り、庭の矢車草とコデマリを加えて墓参用の花束にした。
 近所にあった八百屋さんは8年弱前から営業をしていないが建物はそのままあった。生前の母が毎日のように足を運んだ八百屋さんで店主やその奥さんと親しくしていた。60年来のつきあいだった。その店の建物がとうとうこわされることになった。住居兼店舗だった建物の中にあるものが業者さんによって運び出されるのを今朝見て、母にこのことを知らせたいと思った。
 昨日は母の月命日でもあったので、花を持ってお寺に行った。母がいた頃とは近所の人たちもだいぶ変わってきたことを墓前で話した。お母さんがあんなに親しくしていた八百屋さんの建物がなくなってしまうよ。毎日のように行って店の前で話したり、ときには家の中に上がって話していた。認知症を患っていた奥さんのことを母はどれだけ心配していたか。
 店主も奥さんも母が亡くなった3年後に他界し、その家もなくなってしまう。わたしが感じる寂しさを話せるのは亡くなった母だけのような気がした。母は寂しさを共有してくれるだろうが、しかたないよと言う様な気もする。生きている間たくさんのしかたないよを経験してきた母だろうから。

赤いチューリップをブルーの忘れな草ネモフィラ、白いイベリスなどが
引き立て、青紫色の矢車草がアクセントになっている

ドウダンツツジの花も満開

コデマリの花が咲き始めた

都忘れの花は花期が比較的長い

デジカメを向けたら起きたももこ
眠たそうな顔をしている
また眠ってしまった
今日もほとんど歩かない
トイレのために外に行っても通路や駐車場で用をたし、すぐ家に戻る