老犬ももこと夕暮れの川べりの桜を見に行った

 暑くもなく寒くもないほどよい気温が過ごしやすい。奥庭の桜は、下のほうは満開が過ぎ葉っぱが出始めたが上のほうはまだつぼみという状態。他の桜に後れをとっている。昨年秋、毛虫がついたので木の状態が良くないのかもしれない。ソメイヨシノの華やかさが今のところ感じられない。
 日が落ちてから夕食を終えた老犬ももこと近くの川べりの桜を見に行った。というか食後のトイレのために外に出たが、ももこがいつになく歩きそうだったので、川べりまで足を伸ばした。
 暗くなりかかっている街角に桜花がすばらしく豪華に見えた。花つきがよくボリュームがある花たちが川のほうにしだれかかっている。薄暗がりに白っぽい花が浮き上がって見える。ももこは花には興味がなく、すたすたと歩く。ももこが急に踵を返すのではないかと気になったが、川沿いをぐるっと回って歩いた。
 街灯に照らされた桜もきれいだ。幻想的で妖艶でもある。ももこと短い時間ではあるが桜を楽しめたのはよかった。

眠っているももこはスケッチしたが、姿勢を変えたので数回描き直した
描いているときに起きてしまったので、鉛筆描きだけにした