昨日は明治神宮歌会へでかける

 昨日は今年最後の明治神宮歌会が開かれた。朝10時半ごろ家を出て、JR原宿駅から歩いて会場の社務所に向かった。
 講師の方は松坂弘さん、当座は「金色(きんいろ、またはこんじき」。
 先生は歌人与謝野晶子さんの銀杏を詠んだ歌を念頭に置いて、金色(こんじき)という言葉を選んだと言われた。
 出席された人たちの何人かが自由な発想でこのことばを詠んだので、先生は少し驚かれていた。銀杏の黄葉を詠んだ歌もたくさんあるが、こういう金色があるのかと目が開かれる歌もいくつかあった。
 わたしが提出した歌はこんなふう

金色の砂のような陽だまりに老いたる犬はまどろみ過ごす

 こんな歌も作ってみた
冬の朝 葉を落とした木立から金色の光あふれさしたり
金色(こんじき)の光を受けて椿の葉 金属のように光沢放つ

 歌会を終え、歌会に参加した方に誘われ、表参道のイルミネーションを三人で観に行った。イルミネーションが点灯するには時間が早かったので、マックに入り、コーヒーを飲んだ。しばらくすると街に夕闇がひろがり、イルミネーションが灯り始めた。マックを出て坂を下り、明治通りの交差点から表参道へ続くなだらかな坂道を歩いた。道路の両側に植えられた欅の木にあたたかいオレンジ色の光がきらめいた。
 感嘆の声を上げつつ楽しんだが途中、三人のうち一人を見失った。お互いに携帯で写真を撮るのに夢中になり、気がついたらいなかった。しばらく二人で探したが見つからないので別れて、帰途についた。