雨の日に車でちょっと外出

 小雨が降ったり止んだり、一日中ぐずぐずしている。こんな日に出かけることはないと思ったが、車ならあまり歩かずにすむので午後でかけた。
 土曜日の道路は混んでいる。平日ならば空きが多い駐車場も満車状態で、入り口で少し待った。雨が降っても週末になるとたいていの人は外出をためらわないのだと思った。
 外出の目的はたいしたことではないが、車を運転しながら亡くなった柴犬レオのことを思い出した。レオがいるときも同じように雨の日に車で同じ街にでかけたことがあった。水彩用の絵筆を注文してあり、それと受け取りにいくためだった。いつも使っていた駐車場が再開発でなくなってしまい、駐車場を探すのが大変だった。あのとき手に入れた絵筆はあれからあまり使っていない。1本は太すぎて使い道が少なく、もう1本はさらに使いやすい品質のものを買ったから。
 あの時は家に帰ればレオが待っていた。多分、2013年の冬の終わりごろか早春だったと思う。今はレオはいなくなったが帰れば老犬ももこが持ってくれている。ふと思った、何年かたって雨の日に車で同じように出かけたとき、あの時はももこが家にいたなと思うのではないかと。
 そう思うとももこが無性に愛しくなった。 
 愛玩動物飼養管理士の資格を持っていて、毎月、ペットに関する特集記事を掲載した雑誌が送られてくる。11月号はペットの食事に関する特集で、そこに手作り食の作り方について書かれていて、肉・魚・卵・乳製品・大豆製品などのたんぱく質は50%、炭水化物が25%、野菜などが25%となっている。具体的な手作り食の作り方を見ると、一日分の手作り食に使う肉の量の多さに驚く。
 ももこは腎臓機能が衰えていることもあり、たんぱく質を制限している。ドッグフードと手作り食をほぼ半々の割合であげているが、手作り食に使う肉などの量はこの本に掲載したレシピの1〜2割ほどでとても少ない。
 犬は雑食とは言っても元々肉食動物なので、動物性及び植物性たんぱく質が少な過ぎる食事はどうなのだろう。ももこは後足の具合が良くないがそれ以外は元気で、後ろ足の不具合にもかかわらず歩こうという気持ちがあり、外に出て匂いを嗅いだりするのも好きだ。
 ただ、腎臓のことは気を付けないといけないのでできれば年内に一度検査を受けたいと思っている。