昨日はみたび、飯倉の教会へ

 昨日の日曜日はおだやかな秋晴れ。午前中は仏間の掃除の続きをして、午後はスケッチブックや絵具などを持って、飯倉交差点近くの教会に足を運んだ。
 聖アンデレ教会は、秋のバザーの開催中で、教会前は日用品などを並べてあり、訪れた人々でにぎわっている。いつもの教会とは全く違う雰囲気で、絵など描けそうもないが準備して来たので、前に下描きした絵に少しだけ色づけした。
 街宣カーが交差点近くに何台も連なり、スピーカーから大音声が響く。聞きたくないと思っても耳に入っている音だ。数分から5分近くで車は去り、もとにもどったが日本という国に生活していることに脅威と不安を感じた。
 絵を切り上げ、教会前の道路をはさんで屹立する東京タワー見物に行くことにした。歩いて数分、東京タワーの足元に着く。大勢の家族連れ、海外からの観光客と思われる人たちが三台ある高速エレベータ前に並んでいる。チケットを買い、その列に加わる。
 東京タワーは1958年に竣工したが、タワーに上るのは初めて。大人になってから、上ろうと思えばいつでもできたのだが、いつでも行けると思うと行く気にならなかった。それがずっと続いていたが、何かの縁で近くの教会をスケッチしに3回も訪れることになり、この機会を逃したら次はないなと思った。
 展望台から眺める東京は、林立するビルが360度広がる。東側にはスカイツリーが見える。東南にはベイブリッジとお台場の海。西はわが家がある方向だが、ビルが雲海のように広がり、遠くは灰色にけぶっている。
 東京タワーから眺める景色は平成の世だが、タワーそのものは昭和の匂いが濃い。タワーの形に昭和を感じる。これ以上は私見なので書かないことにする。
 一度行くことができてよかった。母は多分、東京タワーが出来て少したってから展望台に上ったと思う。その頃の東京の風景と今日の風景はまったく違っているにちがいない。


今日の午前中、浜松の友人から電話があり、明後日わが家に遊びに来る時間を決めた。もうひとりの友人と3人で8年ぶりの再会だ。最後にこの友人と会ってから父母と愛犬レオが亡くなるという大きな変化があり、感慨深い。


バザー開催中の聖アンデレ教会



東京タワーの展望台から、聖アンデレ教会、聖オルバン教会を撮った
木立に囲まれ、緑がかった灰色の屋根の建物が聖アンデレ教会


足元から見上げた東京タワー