菊枕を書いてみた

 午前中は強い陽射しが出ていたのに、お昼前から雨が降り出し、夕方近くにはまた晴れ間が出た。不安定な天気の土曜日。午後7時から近くの河原で花火大会が開催されるので、とりあえず雨が止んでよかった。
 近所にある保育園で、月に一回、第四土曜日に書道教室が開かれることを犬友だちから聞き、近くなのでのぞいてみることにした。友だちは都合が悪くて来れなかった。
 書道の先生は若い女性で看護師さんでもあるらしい。生徒さんは保育園のスタッフの方や、ここにお子さんを預けている親御さん、わたしみたいな近所の方で七名である。まず墨を擦り、それぞれ書きたい言葉を決め、先生にお手本を書いていただき、それを見て何回も練習をする。
 わたしははじめてなので、「一」という文字を二種類の筆運びで書く方法を教えてもらい、何回も「一」という字を練習した。その後、「菊枕」という言葉に決め、先生にお手本を書いていただき、何回も練習した。日に当てて乾燥させた花びらが、やわらかい布に包まれ、ほんわか菊の香とお日さまの匂いがするというイメージを文字にしたかったが、ビギナーにはとうてい無理。
 先生に、こちらのイメージを伝え、どうすればイメージに近い文字が書けるか教えていただいた。横の線を一直線に鋭く書かないで、丸く太鼓橋のように書く。文字の最後のはねをやわらかくする。文字の最後を勢いよく伸ばさずに、ふわっと終える。

花火大会は昨年6月に他界した柴犬レオとの思い出がいっぱいで、観に行っても、家にいても辛い感じ。2012年の花火大会の時は、レオを玄関先につないだまま、わたしだけちょこっと花火を見に行った。それがレオと迎えた最後の花火大会。元気な時はいっしょに犬友だちも交えて花火を見に行ったが、レオは花火が好きでなかったと思う。大きな音はするし、いつも散歩する多摩川の河原に大勢の人が集まるし、夜空の花火を見てきれいとは全く感じないだろうし(というより目線が低いから見えない)。わたしのお供で、花火によく付き合ってくれて、本当にありがとう。


赤い百日草
上のほうがふつうの咲き方、下の方がカクタス咲き


今朝の空
晴れてはいるがいつもより雲が多かった


赤い文字が先生のお手本、墨文字がわたしが書いたもの