庭はからからに乾燥

 テレビで集中豪雨による河川の氾濫の様子を見て、水害の怖ろしさに息を呑むが、東京はまったく雨が降らず気温が上がるだけ。夏空を眺めて今日も暑くなるなとため息をつく日が続いている。
 庭木も青息吐息の有様。特に根を浅くはるツツジは見るからにげんなりしている。一昨年、夏場の乾燥のため、久留米躑躅が枯れかけたので、それからは日照りが続くときにはときどきホースを使って散水をしている。庭には二か所の水道栓があり、そこからホースを伸ばすのだがどうしても水が届かないところがあり、そういう場所はバケツで水を運び、まいている。
 ホースによる水撒きは昨夕にしたのだが、ホースを持って、庭を移動し、全身が水だらけ泥だらけになった。庭に水を撒くのになんでわたしが水や土を浴びてしまうのだろう。庭仕事はいろいろなハプニングがあり、いつも土まみれ、枯葉まみれ、水まみれ、汗まみれになってしまう。おまけに生傷も絶えない。どうしてこんなところに引っ掻き傷があるの?とよく思う。
 今日の午前中、庭の通路に油蝉が仰向けになって手足をばたばたさせていた。もう飛べない蝉だ。次に見たときは自力で起きてゆっくり歩いていた。お昼頃は千両の木の根元近くにしがみついていた。夕方、外出先から帰ると、その蝉が引っくり返り、息絶えていた。飛べなくなっても歩こうとし、低い木にしがみついて、元気な頃と同じようにできればしたかったのだが、寿命は待ってくれなかった。蝉の遺骸を見た後、今度はこれから蝉になる幼虫を見た。梅の根元近くから、孵化する場所を探しているかのように蝉の幼虫がのそのそ歩いてきた。明日の朝はもう蝉になって空に羽ばたくのだろう。
 午後遅くなってそろそろ陽射しが弱くなるから、と思い、外出した。まだまだ陽射しが照り付けていた。ユザワヤに行き、スケッチブック2冊と、練消しゴム、薄緑色のマットを選んで額縁を買った。柴犬レオがいた頃から、いつか額縁に自分の絵を飾りたいと思っていたが今やっと実現できた。レオがいたとき、絵を壁にかけて「ほら、レオの絵を飾ったよ」と言いたかったが、きっとレオはどこかで見てくれているだろう。


赤と白のグラジオラスが咲いている花壇
これは昨日撮った写真
15球以上の球根を植えたが、一度に咲かないので
華やかはないが長く楽しめるのはいい
花壇にはほぼ毎日ホースで水やりしている