雨の土曜日に、頂き物のイチジクを描く

 昨日は外出したが、思ったより疲れてしまって、昨夜は早々に眠った。明けて土曜日は小雨が降っていて、気温が上がらす、わたしには肌寒く感じられた。
 昨日、外出からの帰りに八か月ぶりくらいに姿を見ることが出来た、気になっていた老犬のことを今日も考えた。考えても何もできないが、つくづくかわいいなあと思った。立ち上げることもままならず、目が見えず、耳が遠くなっても、泣いて気持ちや欲求を伝えようとし、一生懸命に生きている。その健気な姿に晩年の柴犬レオを重ね合わせてしまう。レオの晩年を共に過ごしたから、同じような老犬を見かけると心を動かされるのだろう。昨日の老犬との縁も、レオが結んでくれたものと思いたい。
 お昼前に玄関のチャイムを鳴るので出ると、斜めお向かいのご主人がご自宅で収穫したイチジクを持ってきてくれた。数日前に差し上げたスモモのお返しかな。
 よく熟しておいしそうだがせっかくだから絵を描くことにした。
 大きいイチジクはそのままに、ふつうサイズのものは半分に縦割りにして、お皿に並べ、鉛筆でスケッチ。午前中にスケッチを終え、お昼ごはんをはさんで午後は水彩色鉛筆で彩色した。
 思えばこうして絵を描くようになったのもレオがいたから。レオがわたしにくれた絵を描くことへの縁。レオはこの世から姿を消しても、心の中ではありありといつまでも生きている。レオが結んでくれた縁がわたしを生かしている。


描き終えて半分に切ったイチジクをぺろりとたいらげた
すごく甘くて味がいい
大きなイチジクはわたしのこぶしと同じくらいの大きさ
絵を描いたら急に眠くなり、今日も2時間ほど昼寝した