久しぶりにあたたかい陽射しが・・・・・

 大雪の後、昨日は寒い曇天だったが、今日は気温が上がり、陽射しがあたたかい。
 これなら雪解けも早いだろうとひと安心。このあたりは坂道が多く、雪が残っていると車を出すのがためらわれる。道路の左右に雪を寄せているが、道の真ん中は乾いているので、なんと運転できそうだ。と言っても今日は車は出さず、家にいるつもり。 
 午後早い時間は、柴犬レオが最後の数か月よく過ごしていた、庭に面した掃き出し窓のある部屋にさんさんと陽光が降り注いだ。敷布団をひろげて日に当て、その上にレオの遺骨を置いて日向ぼっこをさせた。遺骨の横に寝そべると陽射しがあたたかく、思わずうとうと眠ってしまいそうになった。生前のレオとこんなひと時を持っただろうか。日向で二人でうたた寝をするような・・・・・・。
 遺骨を日向に置いたまま、駐車場の雪解け具合を見に行くと、姪のこどもが駐車場の空きスペースに積み上げた雪で、橇を使って遊んでいた。山の上から橇に乗りすべらすとけっこう気持ちよさそうだ。姪のこどもは二人いて、下のこどもは人懐っこく寂しがりやのところがある。しばらくそばにいて「わーすごい」とか「壁にぶつからないよう気をつけなさいよ」「うまくいったね」など話しかけ、いっしょにいた。
  風が冷たくなったので家に戻ったが、布団の上に置いたレオの遺骨を見て、胸を突かれた。レオは生前もこうして待っていたのだろうな。骨になってからもわたしはレオを待たせているのだな。涙が止まらなくなった。

雪よけをしたクロッカスが咲いた

こちらは同じクロッカスのクローズアップ

駐車場に積んだ雪
柴犬レオがいたら、こんなふうに雪を積み上げることはなかっただろう
ここはレオがよく遊んだところだから
姪のこどもは積み上げた雪のてっぺんから
奥に向かって橇をすべらした


テレビで老犬介護について取り上げた番組があり、老犬ホームがあることを知った。ホームには柴犬レオと同じようにくるくる回って歩く老柴犬がいて、サークルの中を歩いている。下に敷いたマットがレオのために廊下や部屋に敷いたものと全く同じもので、やはり、取り外して洗えるからいいのだなと思った。飼い主さんは月に二回、愛犬に会いに来るとのこと。
 定期的に月3泊ほどホームを利用する柴犬もいて、こちらは飼い主さんが眠るために愛犬を預けるそうだ。こちらの柴犬君は寝たきりで夜泣きをするので飼い主さんはまとまった睡眠がとれないそうだ。飼い主さんは脳梗塞を患ったことがあるので、ご自分の健康に不安を抱いている。それでもご主人を亡くされた後、心の支えになってくれた柴犬君の面倒は見ていきたいとおっしゃっていた。
 衰えていく柴犬レオと共に暮らし、最後を看取った体験から、世の老犬たちが愛情に恵まれた少しでも安心できる、ここちよい老後を過ごしてほしいと願ってやまない。