サザンカと千両の季節

 昨夜あたりから本格的な冬の訪れを感じた。昨日は夕方から北風が強く、夕焼けの空が真冬の夕景の色だった。きれいだが胸がギュッとしめつけられるような心持ちがする空だった。
 明けて今日は風もなく、おだやかな一日。お昼前に家を出て、早稲田奉仕園に公募した建物のスケッチを引き取りにいった。副都心線に乗ると乗り換えなしで行けるので、早稲田界隈はとても近づいてきた印象がある。気軽にでかけられる所になったのだ。
 今回の東京の近代建築スケッチ公募展に参加したため、3回足を運んだが、3回目の今日になってはじめて学生時代の早稲田の記憶と奉仕園の位置が結びつき、早稲田界隈の全体像(?)を頭の中を描くことができた。副都心線西早稲田駅を降り地上に出ると明治通りに出て、この通りを(出口1で出た場合)右に行くと早稲田通り、左に行くと諏訪通りで、どちらの道でも早稲田奉仕園に行ける。このような道筋の全体がわかったのだ。いままでは自分が歩いている道しか頭に入ってなかった。
 3回訪れることで、街を見る目も変わったような気がする。早稲田奉仕園は別の角度から見ると、違った風情を見せてくれた。2回目までは違った角度から建物を見ようという気持ちにならなかった。今日はいつもと違う道を通り、街の景観を楽しみつつ歩いた。
 最寄駅からわが家にまでの道沿いに、サザンカの鮮やかなピンク色の花と、千両の明るい緑の葉にくっきりと映える株赤の実が目立った。今年ももうわずか、冬の色が街を彩るようになった。明日からは本格的な寒さになるそうだ。
 2013年をふりかえると、ここまでなんとか来れたのが不思議に思える。まだまだ不安定でどこかでパチンとはじけてもおかしくない所もあるが、とにもかくにも年末を迎えた、愛する柴犬レオのいない年の暮れだが。
 いなくなってからもいつも支えになってくれたレオ。ありがとう。変わらない愛をレオに感じるよ。


今日の早稲田奉仕園
銀杏の木のそばに椅子が置かれ、くつろいでいる方がいる


昨日撮った夕暮れの住宅街
風が強かった
冬の夕焼けはきれいだ