洋館の絵を描く

 朝から雨が降ったがお昼ごろから止んで晴れ間が出た。夕方まで雲が多いが青空ものぞいた空模様だった。今日は立冬だが、それほど寒くない。ただ、立冬ということばに、今年も冬が訪れて一年も残り少なくなったなと感慨深い。
 数日前に、洋館の水彩画の展示会を観に行ったが、すっかり影響されて展示会が開かれた自由学園明日館の絵を描いた。2日くらい前からデジカメの写真を見て、鉛筆でスケッチしていたが、今日は水彩色絵具で彩色した。習作のつもりで描いたが、思ったより時間がかかり、エネルギーを使った感じがする。
 本当は、子どもの頃から親しんでいた大正年間に造られた駅舎を描きたかったのだが、いろいろな方向から写真を撮っても、納得できる写真が撮れず、困っていた(三角の赤い屋根を描きたいのだが、あるていど離れた所からでないと写真に写らなく、離れるとバラなどの植え込みに建物が隠れててしまう。植え込みも入れながら風景としての駅舎を描くほうがいいかもと思い始めた)。今日も晴れたらデジカメ片手に撮影に行くつもりだったが雨なので描きかけの絵を完成させることにした。
 今年の初めころ(3〜4月)、駐車場にうずくまっている柴犬レオの絵を丹念に描いた記憶があるが、そのとき以来の集中力で描いた。建物の絵に色をつけながらレオのことを思い出し、泣いたりもした。もうレオを描くことがないと思ったからだ。



自由学園1921年(大正10年)に女学校とした創立された
明日館は創立当時の建物で、フランク・ロイド・ライトとその弟子の
遠藤新によって設計された
絵は、幾何学模様の窓を持つホールを中心に描いている