柴犬レオを抱き上げた夢

 今日は朝から曇っていて、ときおり小雨がぱらつく。傘がいらないていどの雨だ。
 昨夜、といっても3時過ぎに目が覚めた。起きがけに柴犬レオの夢を見た。レオとどこかに散歩に行っているのだが、どこに行ってどんな散歩だったかはおぼえていない。散歩の帰り、レオは疲れたようで歩みがおそくなり、草むらにこてんと眠ってしまった。口角を少し上げて微笑んでいるかのような口元をした寝顔だ。満たされたような顔つきが印象に残った。こういう表情のレオの写真を生前何枚も撮ったが、どの写真よりかわいらしく満足そうな寝顔だった。
 わたしは腰をかがめてレオを抱き上げて歩きだすがここで目が覚めた。抱き上げた時、レオの重みをまったく感じなくて、夢の中であれっと思った。
 レオとの散歩で、途中眠ってしまい抱い帰ることはなかったが、大型犬に突然襲われた恐怖から後ろ足が曲がったまま地面に下ろせなくなり、しかたなく抱いて帰ったことはある。そのときは重くて何回か休みながら抱いて歩いた。家に帰り着く前に、足を地面に下ろせるようになり、それからはレオに歩いてもらった。
 亡くなる前のレオは体重が減っていたので、そんなに重いと感じることはなかった。思えば重たいレオは元気な頃のレオで、夢の中でレオはふつうに元気だったので、重みを感じなくて驚いたのだろう。

 夕方、庭に出ると風が涼しく、秋の空気に入れ替わったような気がした。あんなに暑い暑いと言っていたのに、涼しくなるとどこか寂しい。夏のじりじりした日差しがなつかしくなるから不思議だ。
 いつも秋になると寂しさを感じるのだが、レオのいない秋はまた違う寂しさが加わりそうだ。


5月14日にブログで、(タネまきした)千日紅の芽が出たと書いた
あれから順調に育ち、6月の終わりころ定植し、
白い花と紅い花が咲くようになった
レオがいる頃タネをまいた花なので、きれいに咲いてほしいが
芽摘みの回数が少なかったためか、枝の分岐が少なく、
花つきが悪いような気もする