夢枕

 老犬レオが他界して5日目。早朝、レオが夢枕に立った。悲しそうな顔をして下痢をしているのと言った。言葉をかえすひまもなく、次の瞬間、目が覚めた。
 レオは立っていて、前を向いていた、足の先はぼやけていた。
 介護生活でお腹をこわしたことはほとんどなかったが(2回くらいあった)、最後の日、家で1回、病院で2回、ゆるいうんちをした。そのことが夢になったのか。
 レオがいなくなってもわたしはまだレオのことを心配しているのかもしれない。介護しているときの気持ちが、レオの死ですぐ消えていくとは思えない。いつまでも残るような気がする。
 昨日は大泣きした一日だった。レオの遺骨を家に安置し、ひと段落して気持ちの張りがほどけたのだろう。涙のダム湖みたいのがあって、涙がたまり、あるきっかけがあると突然放出されるような感じがある。外で急に大泣きはしたくないが、ひとりでいるときは思いっきり泣いている。
 今日の午前中、庭に出て花の写真を撮った。レオがいるときから咲き続けている花、レオの命日あたりから咲き始めた花、今日はじめて咲いているのを見つけた花・・・・・少しずつだが確実に季節は進んでいく。
 今週の金曜日は夏至。夏の盛りに向けて緑は濃さを増している。輝く濃い緑、熟した果実の恵みに抱かれるようにして、レオはあの世に旅立ったと思いたい。
 leoleoleoyaの日記を始めて、1年と8か月弱。父が亡くなり9カ月たち、その痛手から立ち直ろうとし、老犬となったレオともっと向かい合う生活をしようと思うようになった。そのころからのブログのスタートだった。
 レオのいる暮らしを、四季の変化や庭の手入れ、ときには本や映画のこと、友だちとの時間などを交え、書き綴った日々は天からの贈り物としか言えないだろう。

アガパンサスは先週末あたりから咲き始めた

八重のクチナシは今日初めて一輪咲いているのを見つけた

先週末から咲き始めたエキナセア

シャスターデ―ジ―も先週末から
この宿根草は昨年に植えたもので、株が充実し、つぼみの数が多くなった


2010年、13歳の誕生日を迎えてすぐのレオ
レオがしている赤い首輪は13歳の誕生祝いにオーダーしたもの
この年は父が6月に入院し、わたしも体調を崩して
辛い一年だったが
こんなレオの笑顔に、父もわたしも心をあたたかくした
レオ、ありがとう