雨模様のお寺へ

 昨日、菩提寺で施餓鬼法要があり、参列しなかったが、お塔婆を2本頼んだので受け取りに行った。雨が降るという天気予報なので午前中に行きたかったが、老犬レオが眠っていて食事をとっていないので午後にした。朝一度起きたがおしっこをしただけで、また眠ってしまったのだ。
 まず、花屋さんで墓参用の花を買い求め、その足で車に乗りお寺へ。門の左右にはサツキが満開だったが、境内も色とりどりのサツキが咲いている。あふれる色に迎えられたような、そんな気持ちになった。
 ピンク色のカンパニュラと、ブルーのデルフィニウムという墓地には似合わない花の組み合わせ。自分の好みでいつも花を選ぶとこうなってしまう。
 しかるべき代価をお渡しし、お塔婆を受け取り、お墓に供える。お塔婆がいっぱいで何本か始末しなければいけなかった。父母の供養と思い、いろいろなことをしているが、供養疲れ(?)というか、少しずつ負担を少なくしたくなった。
 毎日仏壇にお供えする水を替え、一年中花を絶やさず、お墓参りも頻繁に行っている。もともと宗教心のないわたしにはどこか無理をしているところがある。亡くなった父母を想う気持ち、供養したいという気持ちはありあまるほどあるが、仏教を信仰することとはまた別なのである。
 もやもやした気持ちに、咲き乱れるサツキの彩りはやさしく、慰めに満ち満ちているようだった。
 家に帰るとアッと驚くことがあった。庭に面した部屋に眠っていた老犬レオが、体の重みで網戸をはずしてしまい、外の地面に落ちて、そのまま眠っていた。最近、ハアハアすることが多いので風通しをよくしようと網戸にしておいた。これからの季節、こういうことが頻発しそうだ。


帰ってきたら、このように網戸をはずし部屋から落ちて眠っていた
雨がかからなくてよかった


すった墨が残ったので、眠っているレオを描いてみた
これは午前中、部屋で寝ているときの姿