カンパニュラ

 昨年の初夏咲いたカンパニュラのタネをとり、秋にタネをまいた。10本の苗が育った。そのうち2本を近所の人にあげ、3本をまだ寒い頃(2月くらい)花壇に植え、5本を4月になってから去年、ナスを植えたところの隅に植えた。
 おもしろいことに2苗だけが今年花が咲いたのだ。近所にあげたのと、わが家に残したおいたのと。あとの8本は株は大きくなったが花芽が伸びて来ない。
 カンパニュラは1・2年草なので、基本は春にタネをまくと、来春に咲くそうなのだが、わたしは秋にタネをまいたので、咲くものと咲かないものができたのだろう。
 同じ親から育った兄弟の苗なのに、こういう違いが出るのがおもしろいと思った。
 カンパニュラは下向きのコロンとした花もかわいらしいが、名前の語感が好きだ。心をいやしてくれる、おまじないのことばのような響きがある。
 

1本だけ、他の兄弟に先駆けて健気に咲いカンパニュラ
茎が細く、花が重たいので、支柱を立てている
あたたかくなって小さなポットから植え替えたので
株が大きくなるひまがなかった


同種のホタルブクロの花も咲き始めた
下向きの花に蜂がやってきて、器用に潜り込むのを見た