「ゴーイング・マイホーム」

 10月9日に第一回を放映した、テレビドラマ「ゴーイング・マイホーム」は楽しみにしているドラマのひとつ。というか、楽しみしているのはこれだけしかない、いまのところ。
 最初の放映の時、何気なく、8チャンネルに変えたら、ドラマの途中だった。何のドラマか知らず、なりゆきで見ていたが、おっ!という感じで引き寄せられた。
 おもしろいじゃないか。阿部寛と10何年ぶりかのドラマ出演という女優さん(山口智子)のやりとりが笑える。阿部寛の母親が、吉行和子でまくしたてるような電話の話し方が、こういう人っているよね。
 阿部寛が演じるのははCM制作会社のプロデューサー坪井良多という男だが、こんなプロデューサーでいいのだろうかといういい加減さがまたおもしろい。ドラマのテンポがゆっくりしているが、これもわたしのテレビの見方にあっているかも。あまり早く場面が変わり、テンポよくストーリーがすすむとついていけないというか。あまり真面目にテレビを見ていないのかもしれない。
 良多の父親が生まれ故郷の長野でで脳梗塞だかで倒れ、意識がない状態だが、入院している病院に見知らぬ女性が見舞いに来たことから、良多と母親、姉たちはあれこれ憶測し、ストーリーが進んでいく。
 見舞いに来た女性、菜穂を演じるのが宮崎あおいで、謎めいて見える。良多の父親といっしょに、ク―ナという精霊(小人?)を探す会を運営していて、これだけでも、ミステリーだが、実はこの女性はしたたかで現実的なのではないかと思えるふしもある。
 反対に阿部寛の奥さんは、ク―ナなんて、森で会ったら気持ち悪いだけよと鼻で笑っていて、家庭も仕事もわたしはかなりのレベルでやっていますという自信家だが、いつ崩れるか。そんなもろさもあるようだ。
 とりとめなく書いてしまったが、このドラマにはまった理由のひとつが、是枝和正監督のドラマであることだ。放映初日の新聞で知った。それもドラマを途中から見て、あまりにおもしろいので、誰なんだ、これを作ったのは、という感じで見たのである。是枝監督と知って、ああそうか。と思った。
 次の放映を楽しみにしていたが、翌週はサッカーの試合でなく、昨日が2回目だった。
 よし、見るぞとテレビの前に座ったが、老犬レオがなぜか玄関に行き、土間に降りる音がするので、気が気でない。おしっこしたくて外に行きたいのだろうか。また、土間から上がって、テレビを見ているわたしの様子をうかがっている。こうなるとますます心中おだやかでない。
 でも15分くらいは見た。そこで意を決して(?)、テレビを消し、レオを外に連れて行った。いっこうにおしっこをする気配なく、10分くらいで家に戻り、テレビをふたたびつけ、今度は最後まで見た。
 スパゲッティナポリタンがどうのこうの、というおもしろいところを見そこなった。こうるさい監督が撮る映画の地方ロケに良多の奥さん、沙江がフードスタイリストとして参加し、そこでのことなのだが。
 良多はプロデューサーの仕事をほされ、休暇を取って、菜穂(宮崎あおい)のいる長野に自分のこどもと行き、これからの展開に期待を持たせて2回目は終わった。
 仕事をしなくていいのだから、心おきなく、ク―ナの森でもなんでも行って、おもしろいことになるといいね。


 今日の老犬レオは、昨日よりは食べるようになった。朝夕のレオの食事の時間はわたしにとって試練の時で、何を食べさせようか、いつ食べさせようか、など、あれこれ考え、食べて頂戴と祈るような気持ちで、手から食べさせている。
 少しずつ食べるようになり、少しは気分的にラクになったが、あまり楽観はしていない。
 ただ、わたしがあまり食べさせることにカリカリし過ぎると、レオにとってもよくないのではと思うので、声をかけながらなるべく楽しく食事をさせるように心がけている。

出来あがったばかりのフリースを着た、レオ。
赤いちゃんちゃんこ



10日前(10月15日)に鉢上げした、ネモフィラの苗
ブルーの花と白っぽい花の2種混合のタネだが、苗のときから見た目が違う
大きめの葉の苗と、葉が小さい苗