老犬レオはあいかわらず調子が悪い

 日中は日差しがあたたかく、気温は高め。老犬レオは、朝10時半ごろ起きたが、立ち上がることがなかなかできず、抱いて玄関の外に出した。大きな植木鉢と戸袋の間に、頭を下げてしょんぼりと立っているレオの腰のあたりを見て、がくぜんとする。腰がげっそりと細くなり、見ていて心細くななった。
 レオの首輪を手で持ちながら、両脚でレオを支えながら、道路まで歩いた。玄関から道路まで10m以上はある。やっと外に出て、ブロック塀に寄りかからせると、駐車場の回りを時間をかけて歩いた。だが1時間近く外にいてもおしっこをしないので、ひとまず家の中へ。
 午前中から午後にかけてレオは外に行きたがることが多く、ほとんど外にいた。その合間に、朝ごはんをあげたが、牛肉を少しとドッグフードを少し食べただけ。それも口に押し込むようにして食べさせた。
 今日のレオは起きてから夕方まで、ほとんど寝ていないようだ。短い時間は横になるがすぐ起きてしまう。
 夕方、レオの夕食の食材を買いに、車でスーパーマーケットまで。いつもよりグルメ度の高いスーパーに行く。こうなったら、いいものを少しでもいいから食べてもらおうという作戦。
 といっても買ったのはレオ用に牛もも肉のサイコロステーキと、鶏手羽先、自分用におからと油揚げ。もやし。クロワッサン。どこがグルメス―パーか。作戦というにはあまりにしょぼい買い物。クロワッサンはどちらも食べる。鶏手羽先はスープを取った後で、レオにあげるつもり。
 結局、レオの夕ごはんは30分くらい煮た後の鶏手羽先3本とブロッコリー少しを食べた。夕ごはんは自分で口を開けて食べてくれたので、こちらもラクだった。

 夕方の散歩はほとんど歩かなかったが、食後の夜の散歩はお月さまに見守られて、へたくそなムーンウォークみたいな足取り(後ずさりはしないが)で、ひょこひょこと大回りに回って歩いた。レオの歩き方を見て気づいた。レオは若い頃、バレリーナみたいにつま先立ち歩きをしていたが、今も、昔みたいに軽やかではぜんぜんないが、つま先立ちで歩いているのだ。もちろん、ペたっと足がついていることもある。だがつま先で歩いていることが多かった。特に今夜は。
 人間と犬とでは足の骨格が違うのだろう。だから、こういう歩き方ができるのだ。