台風が近づく

 朝から雨が降ったり止んだり。夕方になると雨足が強くなり、台風が近づいているなと感じた。
 老犬レオはいつものように11時過ぎに起きたので、散歩にでかけ、外でゆっくり過ごした。雨はこのとき止んでいたが急に降りだしたのでレオを抱いて急ぎ足で家へ。
小雨の中、レオはまだ外に居たがったので、レオをときどき見ながら木の剪定を少しした。だが雨が降り続いているのでレオを家の中へ。わたしは梅干し用の梅の量が足りないことに気づき、小雨の中、高枝ばさみで熟しかけた大粒の梅の実を選んで採っていた。
 すると、商店街の和菓子屋さんが門扉のところにいて何かこっちに向かって叫んでいるので、とっさにレオのことだと思い、走っていくと「あっちのほうにいるよ。こんなところにいるとひかれちゃうよ」と言った。家の前から少し先に和菓子屋さんの車が止まっていて、その横にレオがいた!
 走り寄って、「だだめじゃない、ひとりで外にでちゃ」と言いつつ抱き上げ、和菓子屋さんにお礼を言った。うっかり玄関の戸をあけたままにしておいたのがいけなかった。
 ちょうど、向かいのご主人が買い物から帰ったところで「また、駐車場から出ちゃった」と言うと「一度出られたから、覚えちゃった」と返ってきた。前に道路に出た時、ちょうどご主人がいて、わたしがレオが出たことを嘆いたのだ。
「後で梅ジャム持っていきます」と言って、レオを家に入れた後、すぐ向かいの家に持って行った。するとご主人が「これ、食べてみて」と小皿に乗った青梅の甘露煮をさしだした。見た目がきれいで、皮もむけていなくてぷっくりと仕上がっている。「ここで食べてもいい?」と聞き、玄関先でひとつ味わうとおいしい!
 今、入院中の奥さんにこれからこの甘露煮を持っていくそうだ。きっと、喜ぶだろう。
 青梅の甘露煮、どちらがおいしくできるか。向かいのご主人とのコンペティションはわたしの負け。いさぎよく認めます。

 強風と雨の中、食後の散歩にレオを出した。久しぶりにレインコートを着せた。嫌がるかと思ったが素直に着てくれた。外はひどい雨で、なにも着てなければすぐずぶ濡れになってしまう。外に出てすぐおしっこをしたのですぐ帰った。