青梅の収穫

 朝から梅雨らしい、しとしと雨が降る今日と違って、昨日はさわやかな晴天だった。午後から近所の人など3名がわが家に集まり、わたしを入れ4名で、庭に植えた古木の梅の収穫をした。
 脚立に上って手で収穫する人、地面にブルーシートを敷き、長い棒で枝をゆすって落す人にわかれて作業。わたしは下に落ちた梅を拾い集める役目が主で、ときどき、高枝剪定ばさみで、実のついた枝を切って収穫したり、棒で枝をゆすったりもした。
 例年に比べて1〜2週間、収穫が遅いので、日にあたる場所の梅は赤く色づいている。棒で地面に落とすやり方では、梅がかなり傷ついてしまうが今年はこれでやるしかない。いつもは近くの花屋さん(植え木の剪定もしている)に来てもらい、木のぼりをして手でもいでもらっていた。
 3名の方はわたしより高齢だが、みんな元気で童心(?)に帰って、梅の収穫を楽しんだ。ただ、熱心な人とそうでない人がいて、こういうことが好きな人は最初から最後までずっと梅の木に上っていて、上からあれ持ってきてくれ、シートをこちらに移動させてくれと指示するなど、中心となってやってくれた。
 母が亡くなった年の2008年から、この梅の木はコンスタントに梅の実をつけていて、どの年も隣近所に配るほどの収穫があったが、今年はその中でもいちばん収穫量が多いように思う。自然の恵みであり、亡き父の思いがこもった青梅が今年もいっぱいとれた。
 2〜3時間かけて、すっかりきれいに収穫した後、高枝剪定ばさみで徒長枝を少し剪定した。庭の通路で、大きなプラスチック容器2杯分の梅を、みんなでわけた。花壇の土留めのブロックや石に座り、缶ビールを飲み、エダマメを食べながら。わたしは梅の木の持ち主(?)ということと、他に配る人が何人かいるので、プラスチック容器1杯分を残してもらった。
 お向かいのご主人は、わたしが数日前、ちらっと話した青梅の甘露煮をつくりたいと、大きめの梅を選んだ。奥さんが入院中なので、ご主人自らトライするようだ。レシピを翌日、郵便受けに入れておくことを約束した。
 わたしも青梅の甘露煮を作ると言うと、どっちがおいしいか競争しようと言った。それはわたしのほうに決まってるよね(???)。

 老犬レオは抗てんかん剤の影響なのか、早朝起きて、おしっこをした後、ずっと眠っていた。お昼ごろ起きた時、口をパクパクさせ、手で顔をこするような仕草をする例の発作を起こした。その後また眠ってしまい、青梅の収穫中、ずっと玄関の上で寝ていた。お昼に起きた時、作った遅めの朝ごはんはラップをかけて置いておいた。
 梅の収穫中の何回か様子を見に行ったが、収穫後に目を覚まし、梅を囲み、みんなでビールを飲んでいるところに来たので、「いっしょにごはん食べようね」と言って、朝ごはんを持ってきて手で食べさせると、ぜんぶたいらげた。しばらく、レオもいっしょにいた。

 ひとまずお開きになった後、レオを外に連れ出し、トイレをさせ、あまり歩かないので家に帰帰った。さっきの作り置きの朝ごはんとは別にドッグフードをあげると、おいしそうに食べた。日中寝てばかりだったので、てんかんの薬は飲ませなかった。ほんとうは夜、寝る前と、それから12時間後に飲ますのだが、飲ますとますます眠っていそうだったから。それでも夜は発作を起こさず、夜中に一回起きて外に出したくらいで、夜中に歩き回ることもなかった。

一本の古木の梅から収穫した青梅(手伝ってくれた方が持って行った後に撮影)