アサジイって不思議だな

 空気が湿気をたくさん含んでいる。雲におおわれた空からポツリと雨が降りそう。ときおり、日もさすが今日は梅雨入り間近の空模様だ。庭のアジサイがわたしたちの季節が来たとばかりに色づいてきた。
 株数はたくさんあるが、種類は少ない、わが家のアジサイ。葉っぱの大きなガクアジサイ。テマリ咲きのふつうのアジサイガクアジサイの変わり花’隅田の花火’。山アジサイ’紅(クレナイ)’。山アジサイ’舞妓’。
 クレナイの装飾花は最初白い色だったが、段々赤みを増してきた。最後は深紅に近くなる。この色の変化は太陽の光をあびることによるものだ、と何かの本で読んだことあがある。
 もう一種の山アジサイ’舞妓’は、クリアなブルーの花が気に入り、昨年、親株からさし木して子株を作った。子株も今年、花が咲いたが親株と違い、赤みがかった色だった。親株は地植えにして、子株を親株が植えてあった鉢に植えたのだが、なんで色が変わるのかわからない。親の形質をそのまま受け継いでいるはずなのに・・・・・・・。
 もうひとつ、不思議なのは洋室から眺められる大株のアジサイの色だ。一階の軒下くらいの樹高で、5年くらい前から樹高を低くしようと太い枝を数本ずつ地際から切って、枝を更新してきたが結局、新しく出た枝も背が高くなり、樹高は依然として高いまま。このアジサイはテマリ咲きで、品種名などなく、日本在来のものではないと思うが、以前は赤みがほとんどない青系の花を咲かせていた。
 ところがあるときから、咲き始めは淡いピンク色で、咲き進むにつれて赤紫色に変化する花を咲かせるようになったのである。それが1月に母が亡くなったその年からだったので、わたしはアジサイが母のことを悼んで色を変えたと勝手に思い込んでいた。
 もちろん、そんなことはあるはずもなく、多分、いままでやっていたのと違う肥料を施したとか、肥料をやっていなかったのに施すようになったとか、そういう変化で花色が変わったのではないかと思うが、心の底のどこかでは母の死を悼んだためと思っているところもある。
 さらに不思議なのが、このテマリ咲きアジサイのクローン株(さし木で増やしたもの)が4本ほど植えてあるが、そのうち2本は以前の親株と同じ赤みのない青色の花で、1本だけ色変わりした親株と同じピンク〜赤紫の花を咲かせる。
 同じように手入れしているのに、いったいこれはなぜなのかししら。


 15歳と2カ月になる老柴犬レオはここんところ、体調が不安定で、日中も起きているときは外に行きたがるし、夜はいちおう10時か11時くらいに就寝するが夜中に起きて口をぱくぱくさせる発作を起こし、おしっこをしに外に行きたがる。昨夜は3時ころ、レオが起きて足元をふらつかせ、くるくる回っている。ときどき、足がおぼつかなくなり、倒れてしまう。口ぱくの発作はなかったが、なかなか眠ろうとしないので、トイレかなと思い、外に連れて行ったら、おしっこをした。家に戻ってもまた外に行きたがるのでもう一回出し、こんどはすぐ戻るがまた行きたがる。三度目はやめて、なんとか落ち着くのを待ったら、わたしの横で眠り始めた。ほっとしたが外は明るくなりはじめ、しばらくこちらが寝付けなくなったがいつのまにか眠ったようだ。
 人の介護もそうだが、食事、排泄の世話は高齢になるにつれて、大変になる。レオにとって気持ちよく過ごすためには、おしっこしたいときにできる環境がいちばんなのだが、もともと外でし慣れているので、家の中ではどうしようもなくなったときしかしない。
 そのたびにわたしが外に連れ出すのもかなり大変である。一日4〜5回くらいならそれほど大変と思わず出来ると思うが、今はそれ以上かもしれない。
 レオにもわたしにも負担のない回数、やり方を考えないと長続きしない。わたしがでかけたときどうなるのかと思うと気が気でないし・・・・・・・。

 今日のレオは9時半ころから2時ころまで外で出たがるなど、落ち着きがなく、お昼の1時間くらいを除いてほとんど外で過ごしたが、その後は気持ちよさそうに寝ている。


日本在来種と思われるガクアジサイ、まわりの装飾花はまだ色づいていない


アジサイ’紅’、装飾花が赤みを増してきたがさらに濃い赤色になる


これも日本在来種ではないかと思うが、テマリ咲きの装飾花がピンク色に変わってきた。5年前は青だった。


レオの寝ている後姿をスケッチ。撮影ミスでしっぽが切れてしまった!