大きなコンテナの整理

 昨日は老犬レオもわたしも調子悪く、午後になって、別の部屋でそれぞれ昼寝していたが、突然、何かの気配に起きた。ぱっと起きるとレオが玄関のたたきに降りて、外に出たいとアピール。すぐに外に出る支度をしたが外の気配も異様だった。昼寝する前は快晴だった空がにわかに暗い雲でおおわれ、風が吹き、雨がたたきつけていた。雷鳴も聞こえる。そんな中、傘を持って外に出たが、すぐ雨は止み、雲の切れ間から青空ものぞいた。しばらく家の前の一歩通行の道を行ったり来たりして家に入った。だがレオはまた外に行きたいそぶりを見せ、庭に出したが、空模様がまた暗くなり、雨が降ってきた。ただならぬ天候の状態を感じて、家に再度入ってからテレビをつけたが、NHKで大相撲を放映しながら、テロップで関東の竜巻発生を伝えていた。竜巻の被害がはっきりしたのは夕方のニュースだった。家が土台から根こそぎもっていかれるほどの猛威に、日本とは思えない、気象の異常を強く感じた。
 不安定な気象に恐怖を感じた日の翌日は、安定した晴れの天気で、昨日が夢のような感もある。老犬レオはあいかわらず口をぱくぱくさせる発作が起こるが、今のところ、朝の一回だけ。午前中、2回目に外に出したとき、レオは駐車場のコンクリートに横になって休んだ(水でひんやりしたのが良かったのかもしれない)。その間、わたしは、はびこり始めたドクダミや、グランドカバーのラミュームを引っこ抜いたり、剪定ばさみで切ったり。レオのほうにひんぱんに目をやりながらの作業だ。
 午後は日常化した昼寝をレオと共にした後、わたしだけ起きて、大きなコンテナに植えたチューリップやムスカリ、ヒヤシンスの球根を掘り起こし、花が終わったポリアンサを抜いた。幅40センチ、高さ35センチくらいの大きなコンテナだ。これは8年ほど前に、チューリップやヒヤシンス、ムスカリなどの球根をたくさんもらったとき、トリプルデッカーといって、3層にわたって球根を植え付けるために買い求めたもの。ここには早咲きと遅咲きの2種のチューリップ、ヒヤシンスを3段にわけて植えたように記憶している。植えながら本当に3段に植えた球根がぜんぶ出てきて花を咲かせるのかと、半信半疑なところもあったが、春になり、一番上に植えた花から咲き始め、次々に咲いたときは感激した。球根という植物はおもしろいと思った。
 ただ、翌年のトリプルデッカー植えをするほど、贅沢(?)もできず、大き過ぎるコンテナに何を植えるかずっと悩みのタネだった。いろいろなものを植えたが結局、ここに根付いたものはなかった。いちばん印象に残ったのは、チューべローズという濃厚な香りの球根花だが、これも一回限りだった。そのコンテナを整理してとりあえずリタイアしてもらうことにした。



駐車場の車の横で休むレオ


花が咲き進む鉢植えのクレマチス


地植えのクレマチス’雪おこし’、数えたらつぼみが9つあった!