春を前にして、寒い一日

 朝から雨が降り、寒い一日だった。同じへやで寝ている老犬レオがぐわぐわとやりだし、目が覚めた。布団の上に食べ物が少し交じった黄色い胃液のようなものをはいていた。親子共々、消化器系が弱いようだ。レオは昨夜、冷たい雨の中を2回も散歩に出したので、からだが冷えたのかもしれない。かわいそうなことをしたな。吐いた後、すっきりしたのか暖房をつけた部屋で気持ちよさそうに眠っていた。その後、レオはふつうに散歩し(といってもほとんど歩かないのは同じだが)、朝夕とも出した食餌を
ぜんぶたいらげた。ただ、お腹が少しゆるかったのでやはり、冷えていたのかもしれないと思い、あたたかいお湯で足を洗ったりした。
 夕方、雨が上がった庭に出たら、寒い一日だったが確実に春が近づいているのを感じた。花壇に植えたヒヤシンスは大きな花芽をのぞかせているし、いちばん最後に咲く遅咲きのクロッカスも、青紫色のつぼみをたくさんつけていた。植えっぱなしのテタテイトも15〜6本くらいの花芽を伸ばしている。真っ赤に白の絞りが入った、豪華な大輪の花が咲くツバキも、大きなつぼみをふくらませているが一輪だけ花開いていた。わが家のツバキの木は本数は多いが(10本くらい)、ほとんどがピンク色の愛らしい花を咲かせる’乙女’という品種。2〜3本だけ違う種類があり、この絞りのツバキが咲くと豪華絢爛という印象で、春が始まるこの季節の主役になる。例年、お彼岸の頃には、’乙女’も、赤と白の絞りもほぼ満開状態で咲いている記憶があるが、今年はどうだろうか。咲き始めが遅い感じがあるが・・・・・。ツバキには思い出がある。お彼岸の頃、近くのお寺にお墓参りに来る母の妹が家に立ち寄って、ピンク色の乙女を何本か切り花用に持って帰った。春のうららかな日差しに叔母の笑顔が重なり、いい思い出となっている。

今日の雨で紅梅もかなり散った

花壇に植えたヒヤシンスの花芽が大きくなり、カワラナデシコ、ラベンダー、ワスレナグサは無事冬越しできた。最近、植えたばかりのチドリソウも元気そう