海の見える街

 オカメ桜の名所、神奈川県根府川市の動画をYou Tubeで見たが、その動画が始まったとたん、涙が出てきたことをこの前のブログで書いた。その動画に流れていた音楽がアニメ映画「魔女の宅急便」の挿入曲「海の見える街」(久石譲作曲)であることを今日、はじめて知った。ピアノで演奏したその曲に涙を流したのかもしれない。根府川市も海の見える街だが動画では光が降り注ぐ春の海の映像が効果的に挿入されていた。この曲はどこかなつかしく、わけもなく悲しい気持ちをかきたてた。「海の見える街」をもっと聞きたくて、You Tubeで検索すると、さまざまなバージョンがあった。エレクトーンやギターで演奏したものもあったが、いくつか聴いた中でいちばん気に入ったのはジャズアレンジのピアノ演奏バージョンだ。軽やかでシャープな印象が加わり、この曲のノスタルジックな甘さが少しだけ抑えられる。涙を流さず聴ける。
 結局、「海の見える街」の曲がわたしを導いたのか、根府川市の動画に心を動かされたのかはわからないが、オカメ桜を一本、庭に植えることした。さっそく、ネットで注文したのである。


白梅が数輪、咲き始めた