ユズの木

 昨日剪定した、太くて長い棘のある木がユズだとわかった。愛読の園芸書によると、棘が長くて太いのは実生苗で植えてから実がなるまで10年以上かかかるそうだ。父が植えてから7〜8年たつはずだが、いちども花が咲いたことがない。これはいったいなんの木? ずっと疑問に思いつつ、一昨年あたりからすごい勢いで伸びるというか徒長するというか、圧倒される感じで、大きくなられても困るので、ノコギリで切り詰めた。太い幹がぐいと上に向かって1m以上伸びたのを、これ以上伸びてはダメ!という感じで切ったのはよかったようだ。庭植えのユズの木はそのまま育てると4〜6mの大樹になるそうだから。ただ、今のように剪定していては実がなるのは期待できないかも・・・・・・・。
 この園芸書では庭に植えてから4〜5年たったユズが樹勢が強く、とげは長く太く、一度も開花結実しないという質問に、ユズのつぎ木苗だと2〜3年目から実がつくが実生苗だと10年以上実がつかないのが普通です、と答えている。さらに実生苗なら植え替えた方がいいとアドバイスしている。また、実を早くつけるための管理の仕方が書いていあるが、これはかなり手間がかかるのでとてもできそうもない。今は2mくらいの高さで抑えているが、この高さを保ち、横に伸びる枝も切り詰めつつ、花が咲かなくても実がならなくてもしかたない、みたいな管理しかできない。これで花が咲いたら奇跡に近い!
 生前、父が植えた木は、なんの木だがわからないものがいくつかあるが、それらがどれもその成長ぶりを見ると大木になりそうなのがこわいといえばこわい。わたしは大木になりそうな気配(?)を察し、木の主幹を早めに切ってけんめいに高さを抑えているがどうなることか!