You Tube

ブックマークしている知人のブログに、シルヴィ・バルタンの「アイドルを探せ」が聞けるYouTubeのアドレスがはりつけてあったので、さっそくクリックした。なつかしの曲がいっぱい並んでいる。「カルフォルニアの青い空」やイーグルズの「ホテル・カルフォルニア」、アラン・ドロン主演の「太陽がいっぱい」などを聞いた後、シルヴィ・バルタンを立て続けに聞いた。「アイドルを探せ」「あなたのとりこ」「悲しみの兵士」「ホリディ」「Jamais」・・・・・・。なつかしの時代がよみがえってくる。特有の透明感と不思議なアンニュイ感はいま聞いても新鮮に感じる。つかまえようとしても捕まえられない影、小さな虹の粒みたいな存在感。ファッションや髪形もかわいらしく、中学、高校時代のわたしはこういうファッショんに憧れたかもしれないのだが、あいにくとぜんぜんタイプが違うので真似はしなかった。
 たっぷり、シルヴィを聞いた後、ビートルズにうつった。「And I Love Her」「Here comes the sun」「Yesturday」「Foolon the hill」などをはしごした。画像があまり鮮明でないのが、かえっていい。妙な時代感覚が映像からあふれてくる。現代のようなコンピュータ・グラフィック もなく、映像表現はシンプルで、まるでドキュメンタリ映画風だがそこがあの時代を語っているような気がした。
 一昨日読んだ小説「陽だまりの彼女」(越谷オサム)の中で、幼なじみの二人が結婚した後で、新婦のほうが機嫌がいいときにいつも鼻歌で歌っているのが、ビーチ・ボーイズの「Wouldnt it be nice」で、この曲もあったので聞いてみた。歌詞が素敵だった。小説と重ね合わせると、二人の恋物語がせつなく響いてくる。
 しめくくりに、フランス映画「禁じられた遊び」の主題歌を聞いた。幼い少女の両親がドイツの戦闘機の気銃攻撃でこと切れ、少女がミッシェルという少年と出会い、別れるまでの映画の要約が、音楽とともに流れ、思わず泣いてしまった。あれから時代は変わり、ドイツとフランスは力を合わせて(?)、ユーロ体制の維持のために戦っている。