明日の歌会の準備など

 朝は5時半ごろ目が覚め、やっといつもの生活のリズムに戻すことができた。

 最近は寝過ごすことが多かったから。

 今日はあまりどこか出かけたいという気持ちにならず、いろいろやらなければいけないことがあったので、ほとんど家にいた。

 まず、明日の歌会の準備として、提出する短歌3首を決めて、ワードの原稿用紙形式に入力した。

 さらに、今月末に締め切りの短歌誌に送る短歌10首をあれこれ考えた。千鳥ヶ淵の桜を導入部に生活雑感を詠んだ10首をタイトルをつけてまとめてあるのだが。昨日、大宮図書館に行った時の印象を短歌にしたくなり、このテーマで新たに10首をまとめてみた。

 2つのテーマの10首を読み比べて、どちらも読み方の詰めが甘いと思った。どちらかというと、最初にまとめたほうが手を入れれば良くなりそうな感触があった。

 大宮図書館に永井陽子の展示会に見に行ったことを短歌に残したいのだが、もう少し時間をかけて練ることが必要だろう。もっとたくさんの短歌を読んで、そこから選ぶのもいいと思う。

 かっての歌会の仲間に電話をして、もしよかったら若山牧水短歌大会に短歌を送ってみませんかと誘ってみた。締め切りが8月なので時間的なゆとりがあり、送ってみてもいいというので、資料を送ることにした。

 資料のコピーを取るためにコンビニに行くと、近所の友だちがたまたま店の外にいたので、久しぶりに立ち話をした。コロナウィル対策のためかなり外出を控えているようで、蔓延防止の措置がとられても人出が一向に減らないことを嘆いていた。

 気が向いたら家に遊びに来て、と誘って別れた。

 明日の歌会の準備はまだ終わっていなく、明日に一部持ち越すことにした。

 

われひとり乗りたるバスに灯りたり十いくつもの降りますランプ

 

ももいろの寒天みたいな夕空に向かってバスは走りゆくなり

 

 

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オオムラサキツツジが満開に近くなった

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青紫色のクレマチスがたくさん咲いた、昨年よりずっと花数が多い

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矢車草も次から次へと咲いている

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紫色のアイリスが1本だけ咲いた

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黄色のアイリスは2本

 

歌人・永井陽子「うたはふしぎな楽器」展を見に行く

 晴れて気温が上がった。暑くもなく寒くもない、ここちよい一日だった。風が少しあったが。

 昨日、歌人・永井陽子氏についてインターネットでいろいろ調べているとき、氏の遺品を集めた企画展を大宮図書館で開いていることを知った。

 図書館に電話をして展示内容を聞き、行ってみたいという気持ちになった。手紙類があったら見たいと思ったが、手紙はなく、手書きの原稿が展示されているとのことだった。

 お昼前に家を出て、目黒経由で渋谷に出てJR湘南新宿ラインに乗って大宮に向かった。快速電車なので各駅電車よりだいぶ早く着いた。 

  大宮駅に着いたのがちょうど12時だったので、東口にある高島屋デパートで昼食を食べた。高島屋と言えば二子玉川高島屋日本橋高島屋しか知らなかった。

 高島屋の前を駅から遠ざかる方向に歩き、四つ角にあるauショップを右に曲がってまっすぐ7~8分ほど歩いたところに大宮図書館があった。大宮区役所と同じ建物となっている。

 半透明の緑を帯びたガラスが外観に使われ、特徴のある美しい建物だ。中に入ると明るく広くゆったりとしていて、視界を遮る壁が少ないのがここちよい。

 あとで調べたのだが2020年度の日本建築協会優秀建築選(100選)に選ばれている。外観は絹糸スクリーンと呼ばれているようだ。

 図書館2階にある文学資料コーナーで、歌人・永田陽子「うたはふしぎな楽器」の企画展示が行われていた。

 べくべからべくべかりべしべきべけれすずかけ並木来る鼓笛隊

という永井氏の短歌を書いた自筆色紙が展示されていた。

 

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資料から撮影した色紙、展示会場では写真は撮らなかった

 愛知県立女子短期大学時代の文芸同好会誌「轍」や、親友とともにつくった同人誌「詩線」の終刊号など、若いころの活動に興味をひかれた。詩や短歌・俳句に興味を持ち、活動していた永井氏の青春時代に思いをはせた。

 万年筆で400字詰めの原稿用紙に書いた自筆の短歌もある。1首1首をていねいに鑑賞した。同人誌のための短歌原稿に、万年筆で消そうとした短歌があって、この歌をボツにしたのかと興味がそそられるが、ご本人は他の人に見られたくないものかもしれない。

 病気で入院していた頃の自筆原稿には

「枕辺へながれてきたるはなびらをちいさな春のつばさとおもふ」という歌がある。

モーツアルトの電話帳』という歌集には一編のエッセイが添えられ、そこには東京に来て疲れてしまった永井氏が自宅に電話をして、自らが録音した留守電のメッセージを繰り返し聞いたことが書かれている。メッセージとともにモーツアルトトルコ行進曲が録音されていて、その曲を聴くためだった。

 その時の電話機が展示されていた。永井氏は留守電について短歌を読んでいて、その短歌は悲しい内容だったので、この電話機だと思うとある感慨があった。

 いくつかの永井氏の作品や、氏のインタビュー記事を掲載した本などがあったので、図書館でしばらく読んだ。ガラス張りの窓際に細長いテーブルがつくられ、欅の新緑を眺めながら読書ができる。すばらしい環境だ。

 いままで利用したなかでいちばんきれいで、ゆったりとしていて居心地がよく、読書には最高の環境である。

 帰りは特別快速に乗ることができ、停車駅は大宮、浦和、池袋、新宿、渋谷でびっくりするほど速かった。

 

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資料から撮影した、永井陽子氏

 

いちばん樹高の高い乙女椿を剪定

陽ざしがたっぷりで青空が広がり、気温も上がった。

椿の剪定も最終段階に入った。

1本の木の枝を横にひろげて屏風や壁のように仕立てた、樹高の高い乙女椿を剪定した。

 数日前は脚立にのぼって、さらに高枝鋏を使って剪定した。今日は二階のベランダに上り、上から高枝鋏を使って剪定した。混みあっている枝を間引き、伸びた枝を切り詰めた。

 木の上のほうに枝が密集すると、風や雨に弱くなる。雪が積もると上のほうが重くなり、お辞儀をするように木全体がしなってしまう。

 密集した枝を切って風通しのいい状態にすると、チャドクガなどの害虫にも強くなる。

 コンパクトになり、枝と枝のあいだがゆったりとした状態になった乙女椿を見て、やり切ったという気持ちになった。

 庭の椿の剪定はほぼこれで終わりだが、庭木の剪定はまだまだ続く。ベニカナメや今咲いているツツジの花後の剪定など、季節を追って適期に切っていきたい。

 図書館から借りている歌集に他の方の予約が入ったので至急返してほしいとのメールがあった。永井陽子さんの『モーツアルトの電話帳』という歌集だ。

 返す前にもう一度読みたくなり、今日読み返した。何度読んだだろう。今まで読んでイメージを結ばなかった短歌が今日読んでああ、そういうことかとくっきりとした輪郭を結んだ。読むたびに発見があって、この方の短歌は大好きだ。

夕方、いつも行くカフェへ

 朝は6時半過ぎに目覚めたので、NHK短歌を見損ない、俳句だけを見た。

 二晩続けてたっぷりと睡眠がとれたので体の調子はいいほうだ。

 日中はこれと言ってまとまったことはしなかったが、いつの間にか時間が過ぎてしまった。

 コンビニに買い物に行く前に、近くの菩提寺に寄り、先週金曜日に行ったときお供えした花の水を替えた。雨が降ったので花立ての水はいっぱいだったが濁っていた。水をきれいにすればしばらくは花がきれいでいてくれるだろう。

 図書館から借りてきた本のなかで、いま熱心に読んでいるのは『セクション歌人 梅内美華子集』だ。

 気に入った短歌をいくつか記してみたい。

 

夏の風キリンの首を降りてきて誰からも遠くいたき昼なり

 

抱きながら背骨を指に押すひとの赤蜻蛉(あかあきつ)かもしれないわれは

 

缶にコイン落ちたる音に目覚めゆく幼き者の目は濡れており

 

地下鉄の前方後方さす指に白き流星ともす駅員

 

                  『若月祭』

 

満ち満ちて李朝白磁の大壺はおのづから割れるときを夢みる

 

ポケットに泥あるやうな二月過ぎうすくれないのチューリップ買ふ

 

                  『夏羽』

 

 夕方、散歩を兼ねて等々力駅近くにある、最近よく行くカフェに歩いて行った。

 カフェオーレを注文し、梅内美華子さんの歌集を読んだ。ラインのキープメモに短歌を入力して自分あてに送った。数首ほど。1時間あまり店にいて帰りはバスで帰るつもりだったが、日曜は1時間に2本しか走らず、しかたなく途中まで歩いてからバスに乗った。

 

釣銭をさしだすカフェの店員の指さき白き魚となりたり

 

来ぬバスをわが手でからだ抱くやうに待ちつつ眺む三日月の空

 

 

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夕方の散歩の途中に寄った等々力不動尊からの眺め、楓の若葉がきれい

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等々力不動尊の本堂から下に降りたところ、菩薩様が祭られている祠がある

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終わりかけている射干の花

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欅の木もある

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帰りは三日月が出ていた

 

駅前の病院に行くが検査をせずに帰る

 三月の末に区の無料の健康診査が受けた。その時とった心電図の波形におかしなところがあるため、一度エコー検査を受けてはどうかと医師に言われた。

 実は10数年前、はじめて健康診査を受けたときも同じことを言われ、エコー検査を受けたことがあった。その時は何の異常もなく、こういう波形でも問題がない人がいると言われた。また、次回からの心電図検査で波形について何か言われたら、この波形でも問題ないと伝えるように言われた。

 このような経緯があったので、今回、健康診査の結果を見ながら話してくれた医師にも同じことを伝えたが、そのときから十年以上たっているのでエコー検査を受けたほうがいいと言われたのである。

 そう言われれば受けておいたほうがいいかなと思い、今日の午前中に駅前の健康診査を受けた病院に行った。

 土曜日というこもあるのだろうか。診察を受けに来た人はとても少なく、すぐ医師のいる診察室に通された。

 循環器の専門医という比較的若い医師に向いて、健康診査の結果を受けてエコー検査を受けたいと話すと、即座に必要ないと思うとのこと。

別に波形は異常など見られないとのこと。心電図の波形が上がるべきところが上がっていないように見えるので、心筋梗塞の疑いと診断されたようだが、よく見ると「かすかに上がっているのですよね」と医師。

 全く普通の波形です。不整脈も見られるとこの波形を見た他の医師が言っていましたが、というと、これくらいは健康な人でも見られるていどで不整脈とは言わないとのこと。

 ここ十年ほどの心電図はまったく変わっていないので、今エコー検査をすることはありません。どうしてもしたいというなら、してもいいと思いますが。

 ここまで言われて、それでもしたいとは思えず、医師の話を伺っただけで微々たる診察料をお支払いして病院を後にした。

 新緑の住宅街を歩いただけでも気持ちがいいし、心電図に異常はなく健康な人と同じと知り、病院に行ったのも無駄ではなかった。

 

廊下に干す青空色の傘の影落ちてにびいろ深き青色

 

橋下の石に立ちたるカルガモの楕円の影が川面に落ちる

 

好物のチョコレートを食ぶ姿見れば恋しき思ひのほのか

 

 

母が夢に出てきた

 起き掛けの夢に母が出てきた。

 台所に立っているわたしが居間のほうを見ると、母が炬燵のそばに横になっている。

 それを見て夕食を用意しなければと、なにがあるのか考える。味噌汁と買ってきたメンチカツ・・・・・すごく具体的でどれも実際にあるものだ。

 他に何かと冷蔵庫を開けると、大根の細切りの上に雲丹を盛ったものがふたつあるがどちらも大根が水っぽい。なんとかなるだろうと冷蔵庫より雲丹を取り出す。

 居間の母は起きていて、夕食の準備に忙しいわたしを見て「わるいねぇ」と言う。

 ここで目が覚めた。わるいねぇという母の声は生前と全く同じで、自分のために夕食を支度しているわたしの労をねぎらっているというか、感謝しているというか・・・・・母の気持ちが伝わってきた。

 母のやさしさに触れ、今もどこかで私を見守っていると思うことができた。

 午前中は部屋の掃除をした。いろいろやることが多いけれどひとつひとつやっていくしかない。

 

 

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青紫色のクレマチスが咲いた、小さな鉢植えを買ってから17年くらいこの庭で咲いている

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ツツジが少しづつ咲いてきた

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八重咲きの山吹

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遅咲きのチューリップが咲いている

 

昨夜もよく眠れなかった

 昨夜は早い時間から眠気があり、11時前に眠りについた。やらなければいけないことがあったのだが、眠すぎて何も考えられない。もういいやという気持ちで眠りについた。

 眠る前に老犬ももこの写真を見て、そのおだやかなまなざしに心安らぎ、死んだ後もももこが私の味方でいてくれると思った。

 ひと眠りして夜中過ぎに目が覚め、しばらく眠れなかった。あれこれ考えてどうどう巡りとなった。今まで続けてきたことを思い切ってやめようかどうかを考え、ますます眠れなくなり4時過ぎまで起きていた。

 それでも眠気が来ていつの間にか眠り、次に起きたのは9時前。今年になってはじめてこの時間まで寝過ごした。

 起きた後も昨夜考えたネガティブなことが残っていて、ぼうーとした意識でいたが、庭に出て新緑の庭を眺めたり、真っ青な空を眺めたりして気持ちが明るい方向に向かった。

 あいだに眠れない時間があっても睡眠時間としてじゅうぶんなので、日中も眠くてたまらないということはない。

 昨日、ラフな感じで今月末締め切りの短歌誌に送る詠草10首を選んでおいた。紙に記した10首をワード(原稿用紙設定)に入力した。

 これをベースに、いくつかの短歌を差し替えたり、推敲を加えながら4月のいちばん最後の週のはじめまでにまとめあげたい。

 いままでは8首の短歌を送っていたが今回から(次号)10首に増えた。わたしたちの短歌の師匠がお亡くなりになり、その影響で参加した会員5~6名脱会したのでその分、残りの会員で盛り立てるために歌の数を増やしたようだ。

 わたしも師匠に誘っていただきこの短歌誌に参加したが、先生の供養のためにもここでしばらく技術を磨くことにした。もちろん、次のステップがあるかもしれない。

 ただ、今は未来のことは考えず、現在のことに力を注いでいきたい。

 

自らの感情の渦にまきこまれし一夜の過ぎて朝の青空

 

 5年前のブログを見たら、今日と同じ日(4月15日)のタイトルが「昨夜は眠れなかった」だった。

 

五年前の眠れぬ夜ブログに知る同じ夜をぞ過ごしし朝に

 

寝苦しき夜ふと見やる亡き犬のうつし絵大き目のおだやかさ

 

 

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青紫色のクレマチスがもう少しで開きそう

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青紫色のクレマチスがもう少しで開きそう

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淡紅色の立浪草、手前はカンパニュラ

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チューリップが終わり、緑色が目立つ花壇、アイリスのつぼみがふくらんでいる

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アンネ・フランクの薔薇のつぼみ、この木はもう枯れてしまうと思っていたがかろうじて今年は花が咲きそうだ

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父が生前買ってきた名無しの薔薇、買ってきてから16年は経つ

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父が生前買ってきた名無しの薔薇、買ってきてから16年は経つ

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季節外れの菊が咲いた