老犬ももこと車で公園に行った

 午前中は陽射しがあったが時間が進むにつれ、雲が空をおおうようになり、一段と寒くなった。
 午前中といってもお昼近く、近くのお寺にお墓参りに行くため玄関にでたら、ももこがやってきた。なんとなくいっしょに行きたそうに見えたので、首輪をつけて車に乗せた。ほんとうは歩くつもりだったが、ももこはお寺まで歩けそうにないし、足を伸ばして駒沢公園まで行く気になったからだ。
 ももこのおやつをバックに入れ、出発。駒沢公園のドッグランがある、その近くの駐車場に停めた。ももこを抱いて車から降ろし、ドッグランのほうに歩くがももこは他の犬を見て腰がひけている。大きな犬が多いので圧倒されているようだ。無理にドッグランの中に入らず、そのまわりをいつものペースで歩いた。新しい犬の匂いがするらしく、ももこは熱心に匂いを嗅いでいる。
 毎日家の前の道路を行ったり来たりして用をたすだけの散歩ではわたしも飽きてしまうし、ももこにももう少し刺激がほしいと思った。様子を見ながら二週間に一回になるか、一か月に一回になるかはわからないがまた行くことにしたい。
 午後は疲れが出たのか、炬燵のある居間でももこといっしょに昼寝した。
 起きてすぐももこを外に出し、その後車で駅前まで買い物へ。駅に向かっている銀杏並木の道を運転しながら、裸木の銀杏の向こうに赤い屋根の駅舎が見えるのに気付いた。葉が生い茂る季節にはこんな風には見えないに違いない。この道を十年以上運転しているので冬になれば駅舎は多分目に入っていたと思うが意識には上らなかったにちがいない。今日はじめて銀杏並木の向こうに駅舎をしっかりと見ることが出来た。漠然と見ているのと意識して見るのでは全然違うことに気づいた。


気の早いヒヤシンスがひとつだけプランターの中で咲いた
陽当たりがいいのでその気になったのかもしれない

同じプランターネモフィラが一輪だけ咲いている
花壇に植えたネモフィラは葉を茂らせるだけでまだつぼみも見えない状態なのに