お正月の花を活ける

 冷たい風が吹き、気温が下がって師走らしい気候となった。
 今日は今年最後の生け花教室があった。いつもは木曜日に開かれるが、お正月用の花を活けるのにあまり早いと持ちが悪いということで日曜日に変更した。
 花材は赤芽柳3本、根引松1本、黄色の菊3本、千両1本、葉ボタン1本。根引松は松の根元から引き抜いたもので、ごつごつした根元がそのまま残っている。この太い根元を生かして活けるそうだが、わたしは先生がそう話されるのを聞く前に根元を切ってしまった。
 ただ、所用があって教室に来られた方が活けた花を見てきれいだわと言ってくれたのでまあいいかなと思った。
 今年最後の教室だが、生徒さんのひとりがご主人の介護が大変になり、やめることになったと伝えられた。
 また、帰り際、先生がクリスマスイブの日に買い物にでかけ街中で倒れて一時意識がなくなり、救急車で運ばれたと話された。みんなこれを聞いて驚いた。だが教室の最中にも先生の様子がいつもと少し違うのに気付いていた。
 いつもはバスに乗って家に帰られるがご本人も無理かもしれないと思われたのだろう。ご自宅に電話をしたいと言われ、携帯電話をお貸ししたが電話番号が思い出せないようなので、知っている生徒さんに聞いて電話してさしあげた。
 迎えに来た車で帰られたがとても心配である。ゆっくりと休養されて元気を取り戻しますように。

根引松は枝の曲がり具合や枝の傷がかえって趣がある