疲れが出て昼寝をした

 真夏日から一転して、小雨が降る涼しい一日となった。
 睡眠は6時間くらいとっているのだが、疲れがたまっているのか、お昼ご飯を食べた後、横なり1時間半ぐらい眠ってしまった。
 ゴミを出す日なので、朝早い時間、庭や駐車場の掃除をしたり、ツツジや梅などの剪定枝をまとめてゴミとして出した。こういう作業をしながらも、身体が重たいとを感じていた。元気があったらツツジの剪定の続きをしたいところだが、無理にしなくてよかった。
 腎臓が良くない老犬ももこの食事に頭を悩ませている。獣医師さんから肉などの動物性たんぱく質を、豆腐などの植物性たんぱく質に切り替えた方がいいといわれ、肉少量と豆腐を少し多めに与えていた。だが、食品の成分表を見て、豆腐などの大豆製品がリンを多く含むことがわかった。リンは腎臓に負担をかけるミネラルのひとつで、出来るだけ摂取を抑えた方がいいのだが、肉を豆腐に変えてもリンが多いのは変わらないことがわかった。
 いや、同じ量のたんぱく質を取るなら肉のほうがリンが少ないように思う。1週間くらい前から豆腐は少なめに食べさせることにしている。
 夕方、台所に立って、茹であがった空豆をつまみ食いしていたら、母親のことを思い出した。母は近所の親しくしている八百屋さんから買ってきた古くなった固めの空豆を茹でて、甘辛く煮含めて食卓に出した。半世紀以上、同じ八百屋さんから買い物をし続けて、ときには古くなった野菜を買ってきてもなんとか(?)料理していた。食べ物を捨てるなんてもったいないことをしなかった。一度親しくなった人とは末永く親しくした、母。やさしいおだやかな人柄で、そばにいるとホッとするような、安心するような、そんな人だった。こんなことを考え、台所で空豆を食べながら、泣いてしまった。涙を拭かないで泣いていると、ももこが近寄ってきて、顔をぺろぺろなめてくれた。