老犬ももこさんと昼寝

 久しぶりに青空がひろがるが、元気いっぱいとはいかず、家の中で過ごすことが多かった。
 朝方は、燃えるゴミの日なので、昨日の風雨で落ちた椿や姫リンゴの落花や、桜の花のしべが落ちているのを掃き集めた。湿っているので地面に張り付いてきれいに掃けないのでその辺は適当にした。  
 午後は昼食を食べた後、眠くなったので、老犬ももこさんが眠っている自室でいっしょに昼寝をした。ももこさんは午前中からずっと眠っていて、わたしがお昼ご飯を食べている間も眠り続けていた。
 3時過ぎにいっしょに目を覚まし、ももこさんを外に出した。トイレを家の前の道路ですまし、家の周りの一区画を歩いて早足で家に戻る。ももこさんは、この時間に散歩したらその後は夕食を食べると思いこんでいる。いくらなんでも3時半ごろの夕食は早過ぎるので、わたしはももこさんをはぐらかすように庭に出て昨日の乙女椿の剪定の続きをした。剪定枝を短く切って紐で束ねるなどの作業もした。ももこさんは庭が見える広縁から浮かない顔をしてこちらを見ている。
 次に近くの郵便局にATMを使った支払いのために行った。玄関を出ようとするわたしの後についてももこさんがたたきに降りたので、首輪を付けて一緒に外へ。郵便局は100mも離れていないので、付き合ってもらおうと思った。家の前の道路でまたおしっこをして、楽しそうに付いてきた。郵便k局の出入り口近くにリードをからませる金属パイプがあるので、そこにつなげて中に入ると、ももこさんの可動域が広くて自動ドアが開けられるところまで来た。彼女の体重でもドアがあくことがわかった。開いたドアからこちらを見ている。ももこさんの顔が微妙な位置にあり、へたをするとドアに挟まりそうなので、出入り口に届かないようにリードをつなげ直した。
 このくらい家から近い所なら、ももこさんに負担にならないし、郵便局に行くときは付き合ってもらおうと思った。


かたわらで眠るももこさん