少しだけブルーな5月

 夕方、柴犬レオを連れて近くの用水路沿いに行った。今日は変わりやすい天気で午前中は晴れ、午後は雲が出て夕方にはさらに雲が厚くなり、蒸し暑くなった。湿った空気にまとわりつかれる感じでレオと外にいたが、急に強い風が吹き始めた。
 風の又三郎がやってきたような風。どこかにいるような感じがした。意思のある風で、吹かれながら何か不安も感じた。その風は桜の幹をしばらくの間激しく揺さぶり、去って行った。たぶん、天候が変わる前のサインのような風なのだが、わたしには何かの語りかけを感じ取ることができた。
 今日は午前中、レオが眠っている間、レオが起きてから駐車場にいる間、花が終わったツツジの剪定をした。オオムラサキを2本ほど。だが疲れがたまっていてそれ以上はできなかった。その後、疲労がピークに達したみたいで、レオに朝ごはんを食べさせ、自分は昼ご飯を食べ、すぐ眠ってしまった。2時間ほど。レオも別の部屋で眠っていた。起きた時、あまり疲れがとれたという感じがなく、これは困ったなと思った。
 しばらく庭仕事を休むか、一日1時間とか時間を決めてやろうか。この疲れを残したまま、次のことができない感じがした。
 3年前の5月の初め、朝起きた時、強いめまいがおこり、立ち上がれず、救急車を呼んだことがある。5月になるとそのときのことが思い出され、無理はできないと自重する。3年前の6月初めにはこんどは父が救急車に乗り、入院し、半年ほど病院にいた。その間、いちど三日間だけ退院し、転院もしたが。
 こんなことがあり、5月になるとなんとなく気分が重くなる。風薫る5月、新緑がきれいで過ごしやすい時期なのだが、わたしにとっては自分の体の衰えをあらためて自覚する季節でもある。


クレマチス’アナべラ’
つる性ではなく、木立ち性のクレマチス

ミニバラ’グリーンアイス’
咲き始めの花はうすいグリーンを帯びている

名前のわからないミニバラ
近所の人から切り花をいただき、さし芽にしたら根付いた
その近所の人はお花屋さんで買ったこのバラの切り花をさし芽したそうだ