老犬ももこのシャンプーをした

 ゴールデンウィーク最後の日。いつものように朝早く起きて老犬ももこと散歩した後、玄関横の紅梅を少し剪定。樹高が高いので、上向き姿勢で枝を切るのですぐ疲れてしまい、後半分ほどを残して終えた。家に入り休みをとってから、駐車場後ろに植えた白梅を剪定した。こちらはコンパクトな樹形で、わたしの背より低いくらいなのでぜんぶ切り終えることが出来た。
 この辺でやめておけばいいのに、老犬ももこを外に出してブラッシングをしているとき、ひらめいた。今日、ももこのシャンプーをしようと。最近、換毛期を迎え、抜ける毛が多くなったのでそろそろとは思っていたが急な決断だった。というのは無理をすると腰が痛くなるので、自分でシャンプーするのは無理ではないかと思っていたからだ。
 ももこは浴室でわたしに抱かれて、とてもいい子になって身体を洗わせてくれた。身体をわたしに安心して預けてくれた。とても洗いやすく、ももこに感謝した。シャワーで石けんを洗い流し、水がしたたるももこをバスタオルでくるんで水気をとった。この辺からおとなしいももこでなくなり、わたしの腕からすり抜け、部屋を早足で逃げた。タオルを持って追いかけ、拭いては逃げ・・・・・ドライヤーを持ってきてももこを抱いて乾かそうとすると、すぐ逃げた。あまりドライヤーは好きでないみたいだ。洗うより乾かす方が大変だった、バスタオル4枚をふくめ、20枚のタオルを使った。なだめすかしてドライヤーも少し使った。
 半乾きの状態で玄関先に出て、ブラッシングをすると出るわ出るわ、ももこの身体から湧いてくるように毛が抜けた。ブラッシングは気持ち良さそうにしていた。久しぶりのわんこのシャンプーはすごく疲れた。ももこを無事シャンプーできて、きれいになったのはうれしいが。
 午後は5月に会おうと約束していた友だちと電話で話し、お互いの身体の調子を考えて、別に5月に会わなくてもいいねという話になった。このことで気分がとても楽になり、電話を切った後しばらくして涙が出てきた。どうも5月に会おうということがプレッシャーだったようだ。最近、それほでないことにも重圧を感じるようになった。変なところがある、わたしである。この友だちとは30年来の付き合いだから、無理をしないで自分の気持ちに素直になって、ありのままを話しても理解してくれると感じ、そのことが涙を誘っただろう。


ももこと散歩している途中会った、犬友だちの女性が自宅で咲いた白バラを届けてくれた
この写真を撮った後、ふたつにわけて、ひとつは平たい花器に剣山を使って活け、ひとつはこの花瓶に活けた