午前中はあたたかな陽射しをあびて、小さなピンク色の花がぱっちりと開いてきた沈丁花の絵を描いた。
昨年も沈丁花の花を描いたが今年はどんなふうに描けるだろうか。こんな気持ちもあった。昨年は柴犬のレオがいて、家の中でレオが眠っているとき、庭に出て花の絵を描いた。時々レオの様子を観にいった。今年はレオのことを気に掛けることなく、絵を描いた。
近くの犬友だちのご自宅に、お昼に呼ばれたので12時ころ伺った。庭の梅と沈丁花の切り花と、カワラナデシコの苗を持って行った。玄関先には昨年末さしあげた忘れな草の苗がプランターに植えられ、青い小花をたくさん咲かせて、陽射しに輝いていた。
お食事をいただきながら、いろいろな話をした。友人の愛犬は最初わたしを警戒してほえていたが、友人より手渡されたおやつを手ずからやると、落ち着いてソファの上に横たわった。
2時間ほどして娘さんが帰って来られたので、おいとました。部屋に入ってきた娘さんに気づき、目を覚ました犬は跳ねるように立ち上がり、くるっと回ったり、しっぽを振って喜びを現わしている。前足で飛びかかるような仕草もかわいい。柴犬レオを思い出し、こみ上げるものがあった。近所の買い物に行き、15分くらいで戻ってきても、元気な頃のレオは大喜びで、ちぎれるようにしっぽを振り、わたしのそばで小躍りしていた。すごくうれしそうな声をあげて。父はこういうレオの姿を見て、気が狂ったみたいだね、と言っていた。
涙が出そうになったので友人の家を急いで後にしたが、このまま家に帰る気持ちになれず、多摩川の方に足を向けた。ひさしぶりに川の土手を超えて、河原に降り、レオとよく散歩したコースを歩いた。レオとよく来ていた頃から3〜年はたっているが、変わっていないようでよく見ると変わっている。川の流れが昔と違っていた。川の流れで岸辺が削られる所に、砕いた石をネットに入れたものをたくさん積み重ねている岸辺があった。ここは昔、レオが川に降りたり上ったり、自由に遊んでいたところだがまったく風景が変わっていた。
昨日のお月様
梅の木の間に、きれいな上弦の月が出ていた
この時間はレオを外に連れて行く時間なので、
レオがいる時、よく見た記憶がある
今日の午前中描いた沈丁花の絵
陰の部分に何色を塗るか迷った
グレーの色を塗ると、ピンとこないから
駐車場の後ろに植えた梅の木がいまいちばんきれい
同じ種類の梅の木を何本か
植えているが、日当たりの加減で
この場所の木がいちばん早く咲く