老犬レオのことをふたつほど

 昨夜はちょっとびっくりすることがあった。夜遅く老犬レオが玄関の土間に降りたので、お風呂上がりだったわたしは、レオをまず玄関の外に出し、身支度を整えた、ぐるぐる巻きのマフラーや防寒コートなど。
 外に出ると、レオは尻もちをついた感じで(お尻をぺったとつけたお座り姿勢)庭の通路にいて、こちらを見た顔つきにおや?という表情があった。がわたしは急いで道路にレオを出そうと思っていたので、気に留めなかった。レオの近くに、ガーデニング用の熊手が落ちていた。これをみて、またおやっと思った。通路ではなく、石で土留めをして盛り土をしたところにあったものだから。
 レオに首輪とリードをつけ、道路に出ると、レオがびっこをひいた。後ろ足を曲げて、地面につけない。わたしは足首や太ももをなでたが異状はなく、痛くて泣くこともなかった。でも後ろ足は曲げたまま。抱いて駐車場に行き、レオを抱き上げ、もう一度後ろ足をチェックした。触ったところはなんともない。
 が、駐車場のコンクリートに目をやると、しみがついていた。血だ。四か所くらい。足の裏だと気づいた。足の裏を手で触って確かめるが、そんなにたくさんの血がつかず、レオも痛そうに泣くことはない。
 レオを抱いて家に戻り、ぬるま湯で後足の肉球の間を洗った。汚れたままではまずいと思ったから。タオルで拭いても血はほとんどつかなかったので、ひどい傷ではなかったようだ。
 たぶん、ガーデニング用の熊手に前足をかけて、通路に落した後、尻持ちをついたとき、後ろ足で踏んだのだろう。レオの顔つきにおやっと思ったのは、レオも自分の足裏に感じた痛みに不安を感じたから、表情に出たのだろう。
 歩いていても倒れることが多いレオのため、ぶつかったり、ふんだりして危ないとがったものは手が届かない上のほうに置くことにした。
 レオが踏んだと思われるガーデニング用熊手は、それほど先がとがっていないものだったので、大事に至らずよかった。

 今朝はびっくりというより、やはり、ということがあった。昨夜は3時ころ、レオが起きたのでトイレのため、外に出し、おしっこをした。このとき、後ろ足はふつうに歩いていた。家に戻ってきて、水を少し飲んだ。抗てんかん剤を服用していると、多飲多尿になると聞いたので、水分をなるべく多く取ってもらうようにしている。
 朝はわたしもゆっくり眠った。レオが2枚掛けている羽根布団の間に入って、わたしの両脚をまたいで寝ていたので、その重さで目を覚ました。羽根布団の間に寝ているので、まずいなと思った。起きがけになかなか立ち上がれなくて、そそうすることがあり、前も一度、布団の上にもらしたことがあるからだ。
 ただ。気持ち良さそうに寝ているので、抱き上げて移動するのはかわいそうと思ったのでそのままにしていた。後で考えると、これが甘かった。何回か様子を見に行ったが、1時間ほど経った頃、部屋に行くと起き上がったレオが部屋の隅に頭を入れて立っていた。やられた!と思い、布団を見ると。ぐっしょり。
 まずレオを外に出し、布団の水分をキッチンペーパーで吸い取った。あまり吸い取れない。湿った布団を干した。羽根布団は水分の蒸発が早いのですぐ乾いたが、これからはもっと気をつけるようにしよう。 


今年最後のダリアになりそう
テンダーピンクという名前のダリア
初夏や初秋にはもっと色が濃くなるが
あわいピンクもいいなと思った