ネットかなにかで神奈川近代美術館で「小津安二郎展」を開催中と知り、行くことにした。5月28日までの会期なので、今日しか行けないと思ったのである。
みなとみらい線の終点、元町・中華街駅で降り、出口6の改札を出て、エレベーターで最上階まで移動。アメリカ山公園を通り抜けて突き当たりを左に曲がり、海の見える丘公園へ。
公園の見晴台で横浜港とベイブリッジの眺望を楽しんでから、薔薇やクレマチス、季節の花がきれいなイングリッシュガーデンを抜けて、坂を降りて行った。坂の下に神奈川近代美術館があった。
館内の入り口近くに小津安二郎のローアングルが体験できる一角がある。スマホでローアングルを撮った。
小津安二郎が映画監督になるまでの経緯や、戦前の無声映画からトーキーの作品など現在は実際の作品をを見られないものも紹介されている。
戦争を経て、戦後にとられた映画は名の知られたものが多い。小津安二郎の映画といえば女優、原節子がいちばんのヒロインだが、小津が語った原節子を誉める言葉が印象に残った。彼女のような女優が3~4人いてくれるといい、と言ってそうだ。原節子は小津監督の『晩春』『麦秋』『東京物語』の3作に同じ紀子の名前で出演している。
プライベートな小津安二郎の姿もわかるような展示があり、興味をひかれた。生活のそれほど大切でないことは流行に従い、大切なことは道徳に、芸術は自分に従うという言葉にも感銘を受けた。
展示を観たあとは、横浜中華街に移動し、おそめのランチを食べた。なにげなく入った店だが、安価で美味しかった。
中華街はものすごい人出だ。金曜とはいえ、平日なのにこんなに人が多いのか!修学旅行の生徒も見かけた。休日の観光地
並みの混雑ぶりだ。
ランチのあとは別の店でごま団子を2つ買った。
下の写真は小津安二郎流のローアングルで映画のセットを再現した飲み屋を撮ったもの