おだやかな晴天の日、友だちが家に来た

 朝から晴れて気温もそんなに下がらない。過ごしやすい日だ。

 友だちが10時に家に来ると言うので、昨日、庭の柿の実をもいだが今朝もいくつか高枝鋏でとった。高い枝になっているものは脚立と高枝鋏を使ってもとれず、何とか届くところのを4つほど。

 高い枝の柿の実は、植木屋さんが来た時にとってもらおう。

 10時少し過ぎに友だちは来たが、いつもと少し服装が違っておやっと思った。いままでは三つ揃えの背広にワイシャツ、ネクタイのビジネスマンスタイル一辺倒だったが今日は背広にポロシャツを合わせてノーネクタイだ。

 背広はベスト付きだったかどうか、よく見なかった。ポロシャツはワイシャツよりカジュアルなのでベストはなかったような気もする。

 最初からややシリアスな話がはじまり、意見を戦わせた。いつもはわたしが好きな短歌の話とか、歌会の話なども聞いてもらうのだが今日はそんな時間はなく、あっという間に1時間半ほどが過ぎた。

 他の話をしたいというわたしに今日は時間がないと友だちは自転車で帰った。柿を入れた袋と、大田区の短歌大会の帰りに買った佃煮の袋を手に持って。

 友だちを見送り、いつもはすぐ門扉をくぐるのだが今日は後姿を見ていた。角を曲がる時、自転車の友だちがこちらを見たので思わず手を上げて軽く振った。

 昼食後しらばくしてから、浜松の友だちに電話をした。友だちから数日前メールをもらったが返事をしてなかった。1時間ほど話して、友だちが用事があるとのことで電話を切った。

 夕方は歩いていつも行く駅前のカフェへ。1時間余りいて、こんどはバスで帰った。

 夜、蒲田の歌会の仲間からライン電話があった。この仲間からのライン電話ははじめてだ。歌会の会場をとる係を引き受けてもらえないかと言われたが、もう一つの歌会でも負担を減らしている最中なので、できかねるとことわった。わたしに話を持ってきた事情はよくわかる。ある仲間が病を持っていて入退院を繰り返してるが、インターネットで会場をとるのならできると言ってきた(グループラインなのでわたしも読んだ)。だが闘病生活を送っている人にそのような負担を負わせるのはどうかと思い、わたしにやってもらえればと、電話をしたそうだ。

 わたしは闘病生活は送っていないが、自分がやりたいことのため、負担になることは軽くしていこうとしているところで、もしここで負担を増やしたら、せっかく別の歌会で負担を軽減するためにやったことはどうなるのだろうと思った。自分がやりたいことに時間をあまり使えないのはわたしの時間の使い方が下手なのかもしれないが、それもふくめて生活を見直し、自分が人にためにすることは減らす方向で考えたい。

 時間の使い方がうまくなれば、人のためにできることも増やせるかもしれないが今はそうする時ではない。

 事情を話して相手には納得してもらった。

 実は武蔵小杉と蒲田の歌会に参加しつつ考えたことがあり、どんな会(集まり)にしろ、必要な雑務があり、誰かが担わなければいけない。担うのが嫌とか無理なら、参加しないほうがいいのではないだろうかと。

 そういう意味で、蒲田の会を止めようとまで昨夜は考えたがすぐに決めなくてもいいと思った。だがどこに参加しても負担が(経済的なことではなく、みんなのためにやってください的な負担)それなりにあることを感じて、どうすればいいのか思案中である。