友だちと二子玉川で食事と会話を楽しむ

 朝から雨が降り、風雨ともに強くなった。

 居間からどしゃぶりと言ってもいい雨が降るのを見ながら、心配していた。

 夕方から友だちと会う約束をしていたからだ。

 だが天気予報通り、昼過ぎには雨が止み、晴れ間が出て陽ざしがそそいだ。

 少し早めに家を出て、友だちと会う二子玉川へバスで行った。買いたいものがあったので、デパートに向かい買い物をすませた。デパートを出ると、方向音痴のわたしはどちらが駅の方向かわからなくなった。道行く人に聞いて、(すぐ近くなので)なんだ迷うほどのことはないと思ったが、そういうところで迷うのが方向音痴の特性なのだ。

 駅の近くに来ると友だちからラインが入り、15分ほど遅くなるとのこと。さらに時間をつぶして、待ち合わせの場所に移動した。

 昨年末は、同じ場所で友だちがわたしを待っていたが今日はわたしが友だちを待っている。数分待つくらいで、友だちの姿を道路の向こう側に見ることができた。信号がすぐ変わり、人の流れとともに友だちがやってきた。

 合流して、予約してくれた店へ。串揚げの店である。裸足で席につくことになっているが、わたしは靴のまま一段高いところに上り、注意された。靴を脱いでストッキングの足で椅子に座った。

 おすすめのコースの串揚げを注文し、出汁入りの出汁巻き卵を注文。お通しはサラダスティックである。お酒は最初生ビールを、次のハイボールを注文した。美味しくいただいたが、それより友だちとの話が楽しかった。この友だちとはひと月に一回くらいは会っているのだが、積もる話があったように思えた。いろいろなことを熟した果実のように友だちに渡していく、そんな話し方だ。話さないほうがよかったこともあったかもしれない。だが友だちは受け止めてくれるだろう。

 1時間ぐらいで店を出て、わたしがよく行くカフェに友だちを案内した。ブレンドコーヒーとチョコレートケーキを注文してわたしが席に持って行った。ここでもいろいろ話した。

 この店は最近、わたしのくつろぎの場でもあり、短歌を考える場でもある店で、ここに友だちを連れて来たことがうれしかった。ここにも1時間半ぐらいいて、店を出た。改札口まで友だちを送り、そこで別れた。