お昼ごろから雪に変わり夕方は霙へ

 天気予報では東京は朝から雪が降り、気温が下がれば大雪警報が発令される事態になるということだったが、こんな大ごとにはならなかった。

 朝は雨が降り、お昼前から雪に変わったが積もる様子はない。

 ただ、寒いので一日ずっと家にこもっていた。この前(1月6日)は雪がちらつき始めたころから外出し、降り積もった夜になり帰宅したがあの日とは大違いである。6日は天気予報も大雪をほぼ予想していなくて、想定外の大雪だった。その反省を踏まえてか、今回は前日から大雪の備えを、という呼びかけが盛んになされたが、今回はいまのところそれほど大変な事態にはなっていない。

 午前中は浜松の友だちから電話があり、2時間弱の長電話を楽しんだ。村上春樹さんの小説を映画化した「ドライブマイカー」の話から、同じく映画化された村上氏の小説『ノルウェイの森』の話になった。最近NHKBSプレミアムで放映されたアナザーストーリーで村上氏とその作品、ノルウェイの森が取り上げられたそうで(わたしはちらっと見ただけ)、その話が中心だった。彼の作品の原点は高校時代から早稲田大学在外中に体験したり、見聞きした身近な人やその時代の人の死を考えたことにあるようだ。

 昔、村上春樹氏の小説を映画化作品を見たことがある。映画や小説のタイトルは覚えていないが、イッセイ尾形さんと宮沢りえさんが出演していたことが記憶に残っている。宮沢りえさん演じる女性はたくさん衣装を残して死んでいく話で、残された衣装がクローゼットに並んでいる映像が印象的だった。この映画の話も友だちに話した。

 他に建築家の中村好文氏や写真家の石内都氏の話などをした。電話を終えた後、中村氏が手掛けた作品をインターネットで検索して、建築の写真の多くを知人のカメラマンが撮影していることを知った。知人のカメラマンは郊外に一軒家を建てているがその家も中村氏の設計によるものかもしれない。中村氏には『小さな家の物語』や『中村好文 小屋から家へ』『普段着の住宅術』などの著作がある。

 炬燵に入って大森静佳さんの新版歌集『手のひらを燃やす』を読みながら、午後は自分の短歌を作ったりして過ごした。

 

午後からの雪は降っても積もらずに落葉の茶色濡らして光らす

 

玻璃越しの庭に降る雪眺めつつどこかの街を歩く人思ふ

 

霙ふる庭の写真を撮り終へてしずくのきらめきもろとも戻る

 

はだら雪黄色のビオラ半分消し色の対比を遊ぶがごとし

 

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夕方の花壇、うすく雪が積もっている

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