昨夜はすぐ眠りについたが4時間半ぐらい眠って目が覚め、それからは2時間くらい布団に横になっていた。
睡眠不足のためか朝方は身体が冷えてあまり調子がよくなかった。そこに友だちから電話がかかってきた(朝8時ころ)。朝早く何事かと思ったが、ズーラシアという名の動物園に行きませんかと言う誘いだった。かなり広い動物園で、この寒さのなかずっと外にいて、動物園を移動するのは無理と思い、もっと気候のいいときならいいが今日は行けないとことわった。
すると友だちは野毛山動物園というこじんまりした動物園があり、よく行くところなだがこちらならそんなに寒い思いをしなくてすむと再度誘われた。
あまり誘いを断るのも悪いと思い、行くことにした。
電話を終えて少したつと別の友だちからラインが来た。動物園に行くことにしたと送ると驚いた様子。わたしから動物園に行くという言葉が出るとは思わなかったと友から。わたしもそんなに乗り気ではないが、向こうが熱心に誘うので一回ぐらいならと思ったのである。
ラインの友だちもわたしを誘おうと思っていたようで、また別の機会にどこかに行こうと返事した。
朝方の身体の冷えは朝食を食べると少し改善した。時間が進むにつれて朝方のどんよりした天気から陽ざしが注ぐようになり、それにつれてさらに冷えた状態が良くなってきた。
午後1時半に最寄り駅の改札で待ち合わせ、電車に乗り(横浜で乗り換え)、桜木町駅へ。ここから歩いて小高い山の上にある野毛山動物園に行った。無料の動物園である。土曜日なのでそこそこの人出があるが、あまり混みあっていない。
レッサーパンダ、日本タヌキ、亀や鰐、蜥蜴、ライオン、キリン、シマウマ・・・・・。保護された(怪我により)飛べない野鳥もいる。飛ぶには広さが足りないところに閉じ込められたコンドルやノスリ(猛禽類)も。
誘ってくれた友だちはライオンが大のお気に入り。ラージャという名前の13歳の雄だ。体の大きさに比して収容されている場所が狭くてかわいそう。走ることもジャンプすることもできない。訪れた人に見せるための運動場の裏にさらに狭い運動場があり、さらに夜眠るところがある。大きく分けてライオンのために3つのスペースがあるがいずれも広さが足りない。3つに分かれているのは、掃除などの時にライオンと飼育員を分けるのに役立つ。飼育員はライオンの寝室を掃除しているが、ライオンは表と裏の運動場を行き来できるが寝室には行けないようになっている。
キリンとシマウマは共通の運動スペースを時間をわけて使っている。キリンは子どもを産ませようとつがいで飼っているが、雄のキリンは雌のキリンにまったく興味がなく、シマウマの雌が好きなようだ。自然界なら、キリンがシマウマに性的な興味を示すことがあり得ないと思うが、動物園では起こりうるようだ。
飼育員が何とかキリンの子どもが生まれるようにと苦心しても、雄のキリンが雌のキリンに無関心なので無理なようだ。シマウマの雌が好きで好きでたまらない様子が伝わってきて、かわいそうな感じがした。
時には動物たちに話しかけながら、じっくりと動物たちを見て回った。
4時半で閉園となる前にチャイムとアナウンスが流れるがこの音を聞いて、ライオンが吠えた。友だちに言わせるといつも吠えるわけでなく、2回に1回位の割合だという。野太い声はたくましく堂々として威厳さえ感じられる。さすがライオンと思わせる。動物園で一生を言終えるライオンだが吠え声を聞いて、野生を感じることができた。