プリンターのインクを買いに行く

 朝から晴れて気持ちのいい青天がひろがる。

 今日は週末の買い物以外は家にいて、今月末締め切りの季刊誌に送る短歌の推敲をし、永井陽子さんの資料を読むなどをしたいと思った。

 季刊誌に送る短歌10首はいちおうまとめてあるが、そのうち3~4首を差し替えたものを新たにプリントしようとして、インクが足りないというエラー表示が出た。

 インク不足で印刷できず、しかたなく車で家から近めのホームセンターに行った。ところがである。車を駐車場に入れ、階段を上って店内に入るとほとんどの棚はがら空き。一部に商品が残っている状態。売り尽くしセールのポスターがいたるところに貼ってあり、全商品10%引きと表示している。

 わたしがほしいプリンターのインクがあるのかないのか、あわてて売り場に向かうとうれしいことにあった。なくなった色のインクだけでなく、残り少なくなったインクもあわせて3色を買った。10%引きなのでラッキーと言えばラッキーだが、この店は20年以上通いなれた店なので、これからどうなるのか心配になった。

 店員さんに聞くと、ホームセンターは閉店となり、改装して同じ系列(西友)のスーパーマーケットとしてオープンするとのことだ。食品を買いにここまで来ることはないだろうと思った。なんで食品の店にするんだろう。通りをはさんで高級スーパーマーケット紀伊國屋があるのだ。

 ホームセンターとしては小さいが、そのためかどこに何があるのかがわかりやすく重宝していた。戸外の園芸コーナーでは園芸資材はもちろん、草花や花木などが充実していて、ここで売っている花苗はやや値段が高めだが丈夫で長持ちするので好きだった。こんな花がある、これもよさそうだと見て回るのが楽しみだったのに、、、、、

 柴犬レオや老犬ももこのおやつなどもここでよく買ったので思い出がいっぱいの店だ。わが家のメダカもここでずっと買い続けていた。今いるメダカがいなくなったらどこで買えばいいのだろう。

 今日、プリンターのインクが突然切れて(インクの残量表示が出ているが見た目はまだ持ちそうだった)、このホームセンターに来ることになったのはなにかのめぐりあわせかもしれない。インクがなくならなかったら、数日前に他の(少し遠い)ホームセンターに行ったので、ここに来ることはしばらくなかっただろう。

 しばらくして行ったら、ホームセンターは閉店して改装工事中にちがいない。まだ店がある時に行けたのはせめてもの幸いと思っている。

 一度出かけたためだけではないが、短歌に集中できない一日となった。

 夕方はバスに乗って等々力駅前のカフェに行き、季刊誌に送る10首を推敲した。ラインで新しい短歌も作った。ホームセンターのことも詠ってみたい。