真夏日の日、武蔵小杉の歌会へ

 今日、東京はことしはじめての真夏日。ことしはじめて半袖ででかけた。

 わたしが住んでいる大田区のワクチン接種予約の日だったので、8時半からスマホとインターネットで予約をトライした。

 ネットは予約できる会場はわかってもどの日が空いているかわからず、結局予約できなかった。

 スマホで何回か呼び出しているうちに、話中ではなくアナウンスが流れるようになった。混みあっているのでこのまま待つか、かけ直してくださいという。かけ直しではなくそのまま待つこと10分でコールセンターの係員が電話に出た。

 希望会場をふたつ言うと、ひとつは7月14日、もうひとつは8月6日に予約できるとのこと。係員の提案で1回目と2回目を別の会場で予約することにした。二つ目の会場が第一希望だがここを選ぶと2回目の接種がさらに遅くなる。

 もっと早く接種できると思ったが、とりあえず予約が取れたことを喜ぶことにしよう。

 今日は武蔵小杉の歌会の日。午後1時から始まる。ちょうど時間に着いた。ひとりが遅れたので歌会のはじまりが1時20分ころになった。

 わたしが司会の役をつとめ、前半と後半にわけて進行した。17首の短歌を9首と8首づつに分け、参加者の講評やこうしたほうがいいという意見を聞きながら進めていく。真ん中に休憩時間を20分ほどはさむ。

 わたしが出した歌はそれほど評価されなかった。負け惜しみではないが、他の人からの意見をときには受け入れながらも、自分が求めている世界はゆずらず短歌と向き合っていきたいと思う。

 わたしが出した歌は

 

虫喰ひの葉をさらしつつ日々青を深めていきたり庭の紫陽花

虫喰ひの葉に風抜けて日々青を深めてゆきたり庭の紫陽花

 

曇天をふいにさしくる光あり誰かわたしに手紙を書きぬ

 

手に洗ふ白き靴下水音のやさしき五月を耳がよろこぶ

 

 歌会に参加した人は6人。そのうちの4人と歌会の後にいつもの店に行った。一人は夕食代わりのパスタを注文し、残りはティラミスと珈琲を注文した。食べ終わってからはマスクをつけて話に興じる。ふたりはワクチンの接種の一回目を終えている。わたしともう一人はこれからだが、わたしが一番遅い接種となる。

 

 家の近くを流れる川の川べりに半夏生が咲く季節となった。白い花房が垂れる季節となると、緑色の葉に白い模様が浮かんでくる。気持ちの良い風が吹いて、昔のことを思い出した。まるで風が過去の時間を運んできたように。

 

丸子川の小さき橋の欄干に母はもたれて吾(あ)を待ちをりき

 

半夏生記憶のなかの水無月に緑と白の彩りあざやか