10首の詠草を短歌誌に送る

 晴れて気温が上がる。空は雲が多めだが青空ものぞく。

 午前中、集中して季刊の短歌誌に送る短歌10首の推敲をした。2つのタイトルでそれぞれ10首を構成し、どちらを送るか最後まで迷った。

 だが今いちばん詠いたい短歌のほうを選んだ。憧れの歌人、永井陽子さんの遺愛の品などを展示した大宮図書館に行ってきたことを詠った短歌だ。 

 難しいところがあり、消化しきれていないところもある。だが現在の時点ではこれがわたしのベストだろう。もっと良くなることができると思うが、締め切りが迫ったので見切り発車をした。

 短歌誌に送ったとはいえこれで終わりではない。さらに推敲を重ねたり、もっと違う歌い方を見つけていきたい。

 4月30日に確実に届けたいので速達にした。郵便局の局員は明日午後に届くと言った一日早めのほうが先方も安心するだろう。

 夕方、バスに乗って等々力駅前にあるカフェに行った。この何日か毎日この店に夕方通っている。16年前、新潟の実家に帰る親友といっしょに入った店だ。店から出てゆるやかな坂道を上ったところにあるバス停まで友だちを送って行った。柴犬レオもいっしょだった。友だちとは生前会ったのがあの時が最後で、新潟に帰った後その年の10月に病気で亡くなった。

 それからこの店には1~2回入ったことがあるが、こんなに頻繁に通うようになったのは最近のことだ。いつかこの店に通うことを卒業するだろう。よく行ったものだなと懐かしく思い出す時が来るだろう。でもしばらくは通うことになるのではないだろうか。